最新記事

ウクライナ情勢

ロシア、次の攻撃段階へ準備か ウクライナは西側供与の兵器で反撃狙う

2022年7月18日(月)12時53分
ロシア軍の攻撃で破壊されたハリコフ市内の建物

ウクライナ軍当局者によると、西側の長距離兵器がウクライナ軍の戦力を支援する中、ロシアは次の攻撃段階の準備を行っている。ハリコフで7月17日撮影(2022年 ロイター/Nacho Doce)

ウクライナ軍当局者によると、西側の長距離兵器がウクライナ軍の戦力を支援する中、ロシアは次の攻撃段階の準備を行っている。

ロシア国防省の声明によると、ショイグ国防相は掌握地域へのウクライナによる攻撃を阻止するため軍部隊に作戦を強化するよう命じた。

ウクライナ軍情報当局のスキビツキー報道官は16日夜、「空と海からのミサイル攻撃だけではない。前線全体に沿って砲撃が見られる。戦術航空機や戦闘ヘリコプターが活発に使用されている」とし「明らかに攻撃の次の段階に向けた準備が進められている」と語った。

ウクライナ軍によると、ロシアは東部ドネツク州のウクライナが支配する重要都市スラビャンスクへの攻撃に向け部隊を再編しているもよう。

また英国防省は17日、ロシアがウクライナ軍からの圧力を受け、南部の占領地域でも防衛を強化しているとの分析を明らかにした。

ウクライナ当局者は、米国から先月受け取り始めた高機動ロケット砲システム(ハイマース)により、2014年にロシアに併合されたクリミアなどロシアが占領する地域の目標に到達することが可能になったとしている。

ロシアのメドベージェフ前大統領は17日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国がクリミアに対するロシアの支配権を認めないのは同地に黒海艦隊の拠点を持つロシアにとって「システム上の脅威」であり、この地域に外部から攻撃があれば「審判の日」が来ると警告した。ロシアのタス通信が伝えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国国営メディア、レアアース規制巡り米に反論

ビジネス

ネスレ、1万6000人削減へ 第3四半期は予想上回

ワールド

トランプ米大統領、29─30日に訪韓=韓国当局者

ビジネス

日経平均は続伸、政治不安後退で「高市トレード」再開
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 6
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中