最新記事

災害

アフガニスタン地震死者1000人に 被害さらに拡大か、救助活動に困難も

2022年6月23日(木)09時11分
負傷した人々と救助のヘリコプター

アフガニスタン南東部で22日未明、マグニチュード6.1の地震が発生した。当局によると、死者は1000人に達し、600人以上が負傷した。地方の村などからの情報は断片的で、死者・負傷者数はさらに増えるとみられている。写真は地震で負傷した人を運ぶヘリ。パクティカ州で撮影された動画より(2022年 ロイター/BAKHTAR NEWS AGENCY)

アフガニスタン南東部で22日未明、マグニチュード6.1の地震が発生した。当局によると、死者は1000人に達し、600人以上が負傷した。地方の村などからの情報は断片的で、死者・負傷者数はさらに増えるとみられている。

米地質調査所(USGS)によると、震源はパキスタン国境に近いホスト州の州都ホストから約44キロの地点で、震源の深さは10キロ。

国内メディアが配信した写真には倒壊した家屋、毛布にくるまれ地面に置かれた遺体が映っている。

同国では2002年以降で最大の死者を出す地震となった。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、アフガンが人道支援機関に支援を要請したとし、現在、被災地に支援チームが派遣されていることを明らかにした。

外務省は国際支援を歓迎すると表明した。

タリバン政権の内務省の幹部によると、死者の報告が最も多いのはパクティカ州で255人、200人超が負傷した。このほかホスト州で25人が死亡、90人が病院に搬送された。

当局は救助活動を開始し、ヘリコプターで負傷者を搬送、医療物資や食料を輸送している。

欧州地中海地震学センター(EMSC)によると、パキスタンやインドの一部でも揺れを感じた。これまでのところパキスタンで被害や死者の報告はない。

国連防災機関(UNDRR)の担当者は、救援物資を提供し、がれきに閉じ込められた人々を救助する取り組みが地理的アクセスや天候でかなり難しくなると指摘。雨や余震で地滑りの危険性が高まっていると述べた。

アフガンはタリバンが実権を奪った昨年以来、深刻な経済危機に直面しており、多くの国が銀行部門に制裁を科し、開発援助資金を削減した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア戦車を破壊したウクライナ軍のトルコ製ドローンの映像が話題に
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・【まんがで分かる】プーチン最強伝説の嘘とホント
・【映像】ロシア軍戦車、民間人のクルマに砲撃 老夫婦が犠牲に


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン軍艦がスリランカ沖で沈没、米潜水艦が攻撃 少

ビジネス

フィッチ、インドネシア見通し「ネガティブ」に下げ 

ワールド

中国政協開幕、軍トップ張氏ら政治局員2人が姿見せず

ビジネス

スイス中銀、為替介入意欲が高まる=副総裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中