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プーチン、ウクライナ指導部に親ロシア派就任を画策か 英外務省が非難

2022年1月24日(月)09時23分
ウクライナの国旗

英外務省は、ロシアがウクライナ政府の指導部に親ロシア派を就任させようと画策していると非難した。写真はウクライナの国旗。キエフで昨年12月撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

英外務省は22日、ロシアがウクライナ政府の指導部に親ロシア派を就任させようと画策していると非難した。また、ロシアの情報機関が侵攻計画の一環として、複数のウクライナ元高官と接触していると指摘した。

ヤヌコビッチ元政権下で最高会議議員だったムラエフ氏が、親ロシア派の指導者として最も有力視されているという。トラス英外相はツイッターへの投稿で「ウクライナ国内に親ロシア派の指導者を就任させようとするロシアの動きを容認しない」とし、「軍事侵攻は重大な戦略的過ちであり、深刻な代償を伴うとロシア自身は認識している」と指摘した。

一方、ロシア外務省は英外務省の発表を「偽情報」とし、英国と北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ情勢を巡る緊張を高めていると非難した。

ムラエフ氏は英紙オブザーバーに対し、「英外務省は混乱しているようだ」と述べ、自身がロシアの入国禁止対象だとして「とても論理的だとは言えない」と反論した。

英外務省は、ロシアの情報機関がヤヌコビッチ元政権幹部など複数の元高官と接触し続けているとも指摘した。

英外務省の発表に先立ちロシア通信(RIA)は、トラス英外相が2月にモスクワでロシアのラブロフ外相と会談すると報じた。

[ロイター]


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