最新記事

パンデミック

欧州、ワクチン接種者のオミクロン株感染相次ぐ 市中感染も各国で

2021年12月3日(金)09時26分
アムステルダムの空港の案内板

オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)によると、11月26日に南アフリカから空路でアムステルダムに到着し、後に新型コロナウイルスのオミクロン株への感染が確認された乗客14人は、全員がワクチン接種を済ませていた。11月撮影(2021年 ロイター/Eva Plevier)

欧州で、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株への感染確認が相次いでいる。ワクチン接種を済ませた人の感染も報告されている。

オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)によると、11月26日に南アフリカから空路でアムステルダムに到着し、後に新型コロナウイルスのオミクロン株への感染が確認された乗客14人は、全員がワクチン接種を済ませていた。広報担当者が2日明らかにした。

ギリシャでは、クレタ島在住の男性がオミクロン株に感染していることが分かった。同国でのオミクロン感染確認は初めて。この男性は先月、南アフリカから帰国したという。

アイスランドでもオミクロン株への感染が初めて確認された。現地紙が2日、報じた。感染した成人男性は追加接種(ブースター接種)も受けており、旅行経験はなかった。症状は軽微だという。

ノルウェーでは2日、5人目のオミクロン株感染者が確認された。首都オスロの当局によると、ある企業のクリスマスパーティーに参加した人の中から感染者が出たという。当局はさらなる感染拡大に警戒を強めている。

スペインでは、マドリードで初のオミクロン株の国内感染例が確認された。感染した男性(62)はアストラゼネカのワクチンを接種済みで、高リスク国への渡航歴や渡航者との濃厚接触はなく、国内での感染がすでに始まっていることを示した格好となった。

スペインでのオミクロン株感染確認はこれで4人目。他にも感染が疑われる2件の類似症例を調査中だという。

英国でも2日、オミクロン株の感染者を新たに10人確認した。英でのオミクロン株感染者は計42人となった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

海運マースク、第1四半期利益が予想上回る 通期予想

ビジネス

アングル:中国EC大手シーイン、有名ブランド誘致で

ビジネス

英スタンチャート、第1四半期は5.5%増益 金利上

ワールド

トルコ製造業PMI、4月は50割れ 新規受注と生産
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中