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パンデミックインド、コロナ新規感染38.6万人で最多更新 来週にもピークか
インド保健省によると、過去24時間の新型コロナウイルス新規感染者は38万6452人で過去最多を更新した。写真はインドのムンバイにあるワクチン接種センターで、接種を待つ人々。26日撮影(2021年 ロイター/Niharika Kulkarni)
インド保健省によると、過去24時間の新型コロナウイルス新規感染者は38万6452人で過去最多を更新した。死者は3498人。
ロイターの集計によると、インドは感染第2波が深刻化した2月末以降で新たに約770万人が感染した。これに対し、その前に感染者が770万人増えるには約6カ月かかっていた。
専門家は、実際の感染者数が公表数の5─10倍に上る可能性を指摘している。
またインド政府が設置した科学者チームは、国内のコロナ感染者数が5月3─5日にピークを迎える可能性があると指摘。4月2日には5月5─10日がピークと想定していたが、感染が予想以上に広まっていることを受け、ピーク時期が数日前倒しされたという。
当局者によると、複数の州では大規模なワクチン接種計画開始前に在庫がなくなる状態となっている。ワクチン不足で接種センター閉鎖や接種の延期も各地で発生している。
インドは世界最大のワクチン製造国だが、感染第2波で在庫切れが発生。モディ首相は5月1日から大規模な接種計画を開始すると表明している。
1月以降、接種を受けたのは14億の人口のうち9%程度にすぎない。
5月1日にはロシア製ワクチン「スプートニクV」の第1弾を受け取る予定。ワクチンの海外展開を管轄するロシア直接投資基金(RDIF)は、インドの製造メーカー5社と年間8億5000万回分以上のワクチン生産で合意している。
一方、各国からの支援は続いている。
30日は米国から酸素ボンベ、簡易検査キット、N95マスク、パルスオキシメーターなどが到着した。米国は超相当の医療支援を行う予定で、自国向けに発注していたアストラゼネカのワクチン産関連物資もインドに振り向けた。
その他の国からの支援も続いており、英国からは30日早朝に支援物資が到着。ルーマニアとアイルランドも29日夜に物資を送っている。
業界幹部はロイターに、25%の増産により医療用酸素の不足は5月半ばまでに改善する見込みを示した。
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