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イスラエル軍がガザ空爆、ロケット弾発射受け報復 20人死亡

2021年5月11日(火)09時35分

パレスチナ人とイスラエル治安部隊の対立が続くエルサレムで、10日、パレスチナ自治区ガザからエルサレム地区とイスラエル南部に向けロケット弾が発射された。モスク前で10日撮影。(2021年 ロイター/Ammar Awad)

イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザからエルサレム地区やイスラエル南部に向けロケット弾が発射されたことを受け、ガザを空爆した。ガザの保健当局によると、この空爆で子供9人を含め、少なくとも20人が死亡した。エルサレムで続くパレスチナ人とイスラエル治安部隊の対立が激化している。

ロケット弾は、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスと小規模なジハード武力勢力が発射したと表明している。

イスラエル軍は、ガザ地区の武装勢力やロケット発射装置、軍事拠点を標的に攻撃を実施したと発表した。

同国のネタニヤフ首相は、ロケット弾発射を受け「テロリスト団体はエルサレム・デーに一線を越え、われわれを攻撃した」とし、「イスラエルは極めて強硬に対応する。イスラエルの領土、首都、国民、兵士に対する攻撃は容認しない。攻撃を行った者は手痛い代償を払うことになる」と述べていた。

ロケット弾発射とイスラエル軍の空爆は夜遅くまで続き、ガザ市周辺や同地区の沿岸部では大きな爆発音が報告された。イスラエル軍は現地時間午前0時前の時点で、パレスチナの武装勢力がイスラエルに向けて約150発のロケット弾を発射したとし、そのうち数十発をミサイル防衛システムが迎撃したとしている。

この日は、イスラム教にとって神聖な場所である「アルアクサ・モスク」付近で衝突が発生。投石するパレスチナ人に対し、イスラエル警察はゴム弾や音響閃光弾(スタングレネード)、催涙ガスを使用した。

パレスチナ赤新月社は、この衝突でパレスチナ人300人以上が負傷したとしている。イスラエル警察によると、警官21人が負傷した。

この日は1967年の中東戦争でイスラエルが東エルサレムを取り戻した「エルサレム・デー」に当たり、特に緊張が高まっていた。

ブリンケン米国務長官は、ガザからのイスラエルに対する攻撃は直ちに停止される必要があるとし、双方に事態の沈静化を呼び掛けた。欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表も、事態の沈静化を呼び掛けている。

パレスチナの公式メディアWAFAによると、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、ガザ地区で死者が出たことを受け、ラマダン明けの祝祭「イド・アル=フィトル」を中止し、宗教的な儀式のみに限定することを決定した。

パレスチナ当局者がロイターに語ったところによると、過去にイスラエルとハマスの停戦を仲介したエジプト、カタール、国連が、ハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏と接触しているとみられ、事態鎮静化に向けた国際的な取り組みがすでに始まっているようだ。



[ロイター]


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