最新記事

感染症対策

米、19日から全成人のワクチン接種可能に 既に国民の4割が接種済み

2021年4月7日(水)08時27分

バイデン米大統領は今月19日から国内の18歳以上の全成人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けられるようになると発表した。ワクチン接種計画が順調に進む中、従来目標の5月1日から約2週間前倒しした。写真は同日、イリノイ州シカゴのワクチン接種センターを訪れるハリス副大統領(2021年 ロイター/Carlos Barria)

バイデン米大統領は6日、今月19日から国内の18歳以上の全成人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けられるようになると発表した。ワクチン接種計画が順調に進む中、従来目標の5月1日から約2週間前倒しした。

また、1月の就任から100日後の4月末までに2億回の接種を目指すという目標を達成する軌道に乗っていると言明した。バイデン氏は当初、ワクチン接種目標は1億回としていたが、達成したことを受け、倍の2億回に引き上げていた。

同時に新型コロナ変異株が急速に広がっていることで、感染者数は増加傾向にあるとし、「ゴール地点にたどり着いたわけではない。まだ取り組まなければならないことが多く残されている。われわれはなお、生死に関わる戦いを強いられている」と述べた。

バイデン氏は「われわれの行動が4月や5月、6月にどれだけの人々を救うか、それとも失うかを決定づける」と語った。

また、3月末までに教師や学校関係者の80%超が少なくとも1回目のワクチン接種を済ませたと明らかにした。

ホワイトハウスのサキ報道官は、バイデン大統領の発表は国内の誰もが接種の対象になることを確認するものだとし、国民は接種できるかどうかについて州や自治体のウェブサイトを確認する必要がなくなったと指摘した。

バイデン氏は「もう混乱を招くルールはない」と語った。

米国では新型コロナ感染による死者が累計55万5000人超と世界最多。一方、これまでに投与されたワクチンは1億6700万回分を超え、国民10人に4人が少なくとも1回目の接種を受けており、ほとんどの国を大きく上回るペースでワクチン接種が進んでいる。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米テキサス州洪水の死者32人に、子ども14人犠牲 

ビジネス

アングル:プラダ「炎上」が商機に、インドの伝統的サ

ワールド

イスラエル、カタールに代表団派遣へ ハマスの停戦条

ワールド

EU産ブランデー関税、34社が回避へ 友好的協議で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中