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感染症対策

ワクチン接種後はマスクなしでOK?──米CDCが指針を発表

2021年3月15日(月)16時55分
ジェニー・フィンク
トランプに興じる高齢女性

友人との交流も少しずつ可能になりそう EMILY ELCONIN-REUTERS

<接種すれば感染しにくくなるか、感染しても重症化しないと研究で分かっているが...>

新型コロナウイルスのワクチンが普及しつつあるアメリカでは、国民の約9%が接種を完全に終えている。3月8日には、米疾病対策センター(CDC)が接種完了者について初の指針を発表。少人数の接種完了者同士で屋内なら、マスクなしで集まっても感染リスクは低いとした。

ただし接種後も、公共の場での対人距離の確保やマスク着用は必要だ。ワクチンを接種すればコロナに感染しにくくなるか、感染しても重症化しないと研究が示している。だが、感染したときにウイルスを他人にうつすかどうかは科学者も「完全には理解していない」と、ジョージ・ワシントン大学のジョン・アンドラス教授は本誌に語る。米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長も、2022年までマスク着用は必要だと言う。

バイデン米大統領は3月初旬、全ての大人に行き渡るワクチンを5月末までに確保するとし、夏までに集団免疫を確立できる可能性が出てきた。ただ専門家が必要と考える間、旅行規制は続きそうだ。

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