最新記事
感染症対策ファイザーのコロナワクチン情報でハッキング 欧州当局にサイバー攻撃

欧州医薬品庁(EMA)は、同機関がサイバー攻撃の標的になったとした上で、法執行機関の協力を得ながら調査を行っていると明らかにした。写真はイメージ。2017年5月撮影(2020年 ロイター/KACPER PEMPEL)
欧州医薬品庁(EMA)は9日、同機関がサイバー攻撃の標的になったとした上で、法執行機関の協力を得ながら調査を行っていると明らかにした。サイバー攻撃を行った犯人や攻撃の時期などは分かっていない。
こうした中、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは、EMAへのサイバー攻撃により、新型コロナウイルスワクチンの開発に関する資料が「不正にアクセス」されたと発表。被験者の個人情報などは漏えいしておらず、承認審査手続きへの影響はないとした。
両社は今月に入り、コロナワクチンの条件付き緊急使用許可をEMAに申請していた。
新型コロナの感染拡大が続く中、医療関連組織に対するサイバー攻撃は激化しており、新型コロナに関する最新情報が狙われている。
ロイターは今月、関係者の話として、北朝鮮系とみられるハッカー集団が新型コロナの情報を狙い、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など少なくとも9つの医療関連組織にサイバー攻撃を試みていたと報じた。

【話題の記事】
・【調査報道】中国の「米大統領選」工作活動を暴く
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力

アマゾンに飛びます
2025年6月3日号(5月27日発売)は「岐路に立つアメリカ経済」特集。関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら