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ファイザーのコロナワクチン、カナダが許可なら24時間以内に出荷可能=ビオンテック

2020年12月7日(月)09時33分

カナダ政府が米ファイザーの新型コロナウイルスワクチン使用を許可すれば、24時間以内に出荷を開始できる――。ファイザーとワクチンを共同開発した独ビオンテック幹部のショーン・マレット氏は6日、公共テレビCBCでこう予想した。写真はビオンテックのロゴ。マインツで9月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

カナダ政府が米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチン使用を許可すれば、24時間以内に出荷を開始できる――。ファイザーとワクチンを共同開発した独バイオ医薬品ベンチャー、ビオンテック幹部のショーン・マレット氏は6日、公共テレビCBC(カナダ放送協会)でこう予想した。

カナダ政府高官は3日、このワクチンが7日からの週に使用許可されるとの見通しを表明。許可されれば、同国が供給契約を結んでいる7社で最初の実用化案件となる。同ワクチンは既に英国が使用を許可した。

ビオンテックの最高ビジネス・コマーシャル責任者を務めるマレット氏は「英国の例でいうと、午前1時に許可が下りた後、われわれはワクチンを24時間で出荷までこぎ着けた」と語り、カナダも同様の展開になるとの見方を示した。

カナダ政府は、来年第1・四半期中にファイザーとモデルナのワクチンを合計で600万回分確保することを想定している。

ファイザーのワクチンがマイナス75度前後で保管する必要がある点について、マレット氏は、保管に新たな技術が求められるわけでなく、米国ないしカナダで幅広く配布する場合は障害にはならないと指摘した。



[ロイター]


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