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バイデン政権

バイデン、政権メンバー人選へ 有力候補は?

2020年11月10日(火)11時05分

米大統領選で当選が確実になったバイデン前副大統領と陣営の側近はこれまで何か月もかけて政権交代への準備を進め、チームを集めてきた。写真は7日、デラウェア州ウィルミントンで演説するバイデン氏(2020年 ロイター/Jim Bourg)

米大統領選で当選が確実になったバイデン前副大統領と陣営の側近はこれまで何か月もかけて政権交代への準備を進め、チームを集めてきた。バイデン氏が数十年以上前から目指してきた大統領職に足を踏み入れるに当たり、チームには数百人ものスタッフが集結していくことになる。事情に詳しい関係者の話を基に、バイデン氏が政権運営で手腕を頼り、政権要職に充てることを考えるであろう有力アドバイザーの顔ぶれを挙げる。

側近メンバー

バイデン氏はこれまでもずっと、戦略的な助言を頼みにする少人数の側近メンバーとの関係を維持している。その中にはバイデン氏の親族もいるし、オバマ政権での副大統領時に自分の補佐官だったロン・クレイン氏とスティーブ・リチェッティ氏、ブルース・リード氏もいる。

クレイン氏は政治的戦術家であり、2014年にはオバマ政権のエボラ出血熱対応を担当した。現在はバイデン氏の首席補佐官の有力候補と広く見なされている。首席補佐官は通常、大統領の政策課題や政策的な優先順位や日々の執務をお膳立てする上で主要な役割を果たす。

ルイジアナ州選出の下院議員セドリック・リッチモンド氏や、ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティ氏も重要な役割を担いそうだ。2人ともバイデン陣営の共同委員長だ。

新型コロナ

バイデン氏の最優先政策は新型コロナウイルス流行の制御だ。トランプ大統領と衝突してきたファウチ国立アレルギー感染症研究所長の留任を求めることを既に約束している。

選挙運動中にバイデン氏が新型コロナについてよく説明を頼ったのが、元医務総監のビベック・マーフィー氏だ。同氏も新政権で重要な役割が見込まれている。

景気回復

バイデン氏はこれまで、景気を回復軌道に乗せるための経済対策も優先課題になると表明してきた。新政権で人材登用を必要とする経済の要職はたくさんある。たとえば財務長官では米連邦準備理事会(FRB)のラエル・ブレイナード理事と、元財務副長官のサラ・ブルーム・ラスキン氏が有力候補とみられている。

財務長官指名は上院の承認を受けなければならない。上院は来年1月に実施される見通しのジョージア州2議席の決選投票次第で、引き続き共和党が多数派になる可能性がある。こうした可能性は、エリザベス・ウォーレン上院議員を含む進歩派の候補者が財務長官や他の要職になる見込みを阻害するかもしれない。ウォーレン氏は金融規制での経歴を持った人物ではあるのだが。

ジャレド・バーンスタイン氏やベン・ハリス氏といった、副大統領時代に長くバイデン氏の経済担当補佐官を務めた人物で、選挙陣営の経済アドバイザーでもある人物の起用も予想される。この2人とも大規模な景気刺激策の信奉者だった。

広範な経済関係機関の見直しでは、キーバンク幹部のドン・グレイブス氏を起用する考え。市場規制機関の担当としては、商品先物取引委員会(CFTC)委員長時代にデリバティブ規制強化に携わったゲーリー・ゲンスラー氏が挙がっている。

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