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新型コロナウイルス

コロナ感染のトランプ、発熱や疲労感の症状 軍医療施設に入院 

2020年10月3日(土)12時13分

米ホワイトハウス高官は2日、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領が、ワシントン郊外のウォルター・リード米軍医療センターに入院すると明らかにした。写真はトランプ大統領。7月27日撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

米ホワイトハウス高官は2日、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領が、ワシントン郊外のウォルター・リード米軍医療センターに入院すると明らかにした。必要に応じ緊急の治療が受けられるようにする予防的措置で、今後数日入院するという。

関係筋によると、トランプ大統領は発熱している。ホワイトハウスのショーン・コンリー専属医は「疲労状態にあるものの、しっかりしている」とし、米リジェネロンが開発中の抗体カクテルを投与していることを明らかにした。

また、メラニア夫人には「軽度の咳と頭痛の症状がある」という。

マクナニー大統領報道官は「用心のため、そして専門医らの提言を踏まえ、トランプ大統領は今後数日、ウォルター・リード軍医療センターの大統領執務室から職務をこなす」と述べた。

トランプ大統領は同日未明、新型コロナに感染したとツイッターへの投稿で明らかにした。メドウズ大領首席補佐官はその後、トランプ大統領は「軽い症状」を発症しているものの、執務不能には陥っておらず、自主隔離して職務を継続していると説明していた。

米大統領選挙まで残すところ31日となる中、再選に向けた選挙活動に影響が及ぶのは必至だ。

トランプ大統領は妻のメラニア夫人の感染も明らかにし、「直ちに隔離し回復プロセスに入る。共にこれを乗り越える!」と述べた。また、ホワイトハウス高官によると、息子のバロンさんはコロナ検査で陰性だった。

コロナ感染を発表後、トランプ大統領によるツイッターへの投稿はない。マクナニー報道官は、トランプ大統領が近く、何らかの形で米国民に対し演説を行うと明かした。

1日に大統領の側近ホープ・ヒックス氏がコロナ検査で陽性と判定されたことを受け、トランプ氏とメラニア夫人は検査を受けた。ヒックス氏は大統領専用機で、今週の米大統領選候補者討論会やミネソタ州で行われた選挙イベントに随行していた。

トランプ氏大統領は74歳という年齢に加え、肥満気味で、コロナ症状が重くなるリスクが高いとみられている。

トランプ大統領の選挙集会や遊説予定にも影響が及ぶ。トランプ陣営は選挙集会や関連イベントを延期、もしくはオンライン形式に切り替えて開催する方針を示した。トランプ氏はこれまで精力的に全米各地を遊説していた。

トランプ大統領のコロナ感染を嫌気し、米株価は軒並み下落。とりわけナスダック総合は2%超安となった。

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