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集団免疫

集団免疫は人口の60%ではなく47%で獲得できる?──米研究

U.S. Could Reach Herd Immunity with 47 Percent Infection Rate, Study Finds

2020年10月13日(火)16時50分
アリストス・ジョージャウ

研究者たちは報告書の中で、「10代の若者のグループは、60代のグループとは混じり合わない傾向にある」と指摘。「モンタナ州の住民は、ニューヨーク州の住民と交流する傾向にはない。異なるグループの間を行き来する人は、全体のごく一部だ」

「ワクチン戦略を考えた場合、今回の結果を踏まえて言えることは、誰がワクチン接種を受けるかだけではなく、ワクチンが最も役に立つ場所や集団がどこかも考える必要があるということだ」

バークは本誌に対して、新型コロナウイルス感染症は重症化や死亡に至る可能性があることから、研究チームでは、集団免疫が「人々の感染」ではなく「大規模なワクチン接種計画」によってもたらされるべきだと語った。

「ワクチンが完成するまで、あるいは集団免疫が獲得されるまでは、中和抗体を活用する治療法のような新たな治療法によって、死亡率が引き下げられることも願っている」と彼は述べた。

バージニア工科大学生命科学部の研究者であるケイト・ラングウィグ(今回の研究には関与していない)は本誌に対して、集団免疫の獲得に必要な感染レベルを推定する上で、人々が均一に交わる訳ではないという事実を考慮に入れることは重要だと語った。

自然免疫の獲得を目指すべきではない

「今回の研究の所見は、不均一な集団における集団免疫は、均一な集団を前提としたモデルが示すよりも低いレベルで達成される、という概念を確固たるものにする」と彼女は語った。

彼女はさらに、公衆衛生戦略においては、自然感染による集団免疫の獲得を目指すべきではないとも述べた。

「一部のコミュニティーが集団免疫を獲得することは考えられるが、それは感染力の高いウイルスを効果的に制御できなかったことの不幸な結果だ」と彼女は指摘した。

「それに、新型コロナウイルスの伝播率は季節や接触の増加によって大きく変化すると予想される。それを踏まえて考えると、ひとつのコミュニティーがある時点で集団免疫の獲得レベルに近づいたからといって、彼らが長期間にわたってウイルスから守られることは期待できない。集団免疫を達成する、より安全で効果的な方法はワクチンの接種だ」

ラトガーズ大学公衆衛生大学院の准教授で疫学者のヘンリー・レイモンド(今回の研究には関与していない)は本誌に、ユナイテッドヘルス・グループの研究チームが示したモデルは「幾分新しい」アプローチ法だと指摘した上で、「全てのモデルの良し悪しはインプット(データ)次第で決まる」と述べた。「ここでは、新型コロナウイルスの免疫がどれだけ効くのか、どれだけ長く効果が持続するのか、という点に関して大きな仮定を置いている」

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