最新記事

エンターテインメント

韓国、『愛の不時着』を破り今年上半期もっともヒットしたドラマは?

2020年8月17日(月)17時35分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

2020年上半期もっとも多くの人が観たというSBSの『浪漫ドクター キム・サブ2』 뉴스킹 / YouTube

<コロナ禍で家にいることが増えて、初めて韓流ドラマを見たという人も多いが、その韓国で今年話題になったドラマは......>

今年上半期は、世界中のエンタメ・コンテンツが、コロナウイルスの感染拡大の打撃を受けたが、その一方ではロックアウトなどで自宅にこもっている際のお供としてネットフリックスが大健闘した。その結果、ネットフリックスで配信された『愛の不時着』『梨泰院クラス』『キングダム』など韓国ドラマが注目され、これが引き金になって、日本では「第3次韓ドラブーム」が巻き起ったと言われている。

今回の韓ドラブームは、若い層やそれまで韓流コンテンツに興味がなかった男性にも浸透しているあたり、新たな韓国エンタメファンを増やすのに大きく貢献することとなるだろう。

では、現地韓国内では、今年上半期一体どのようなドラマが人気を集めたのか、今回は韓国内での人気ドラマランキングを見てみよう。

視聴率と視聴者数

韓国では、一般的に日本と同様「TV視聴率」が人気のバロメーターに使われるが、それと同時に「視聴者数ランキング」と呼ばれる基準も存在する。視聴者数は、該当時間にTVをつけた人のうち、その番組を視聴した実員を計算する方式である。映画でも作品のヒット具合を観客動員数で発表することが多い韓国では、日本のような興行収入額基準よりも人数結果になじみがあるのかもしれない。

また、韓国は地上波局数が少なく、ほとんどの家庭が総合編成チャンネル(BSヤケーブル向けの放送)とケーブル放送も見ることのできる有料放送パッケージに加入している。一般的に地上波視聴率は、全国主要13地域を対象とし、有料放送加入家庭と未加入受信家庭を合わせて計算する。しかし、非地上波(総合編成チャンネル)とケーブル放送の番組に対しては、全国を対象にして有料放送加入世帯だけで集計するため、非地上波と地上波の正確な視聴率を出しにくい。

そういった理由で、今回視聴率調査機関が発表した2020年上半期「視聴率ランキング」と「視聴者数ランキング」の結果が多少違っている。今回は公平に両方の順位を紹介する。


【話題の記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

物価目標の実現「着実に近づいている」、賃金上昇と価

ワールド

拙速な財政再建はかえって財政の持続可能性損なう=高

ビジネス

トヨタの11月世界販売2.2%減、11カ月ぶり前年

ビジネス

予算案規模、名目GDP比ほぼ変化なし 公債依存度低
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中