最新記事

検証:日本モデル

「新しい生活様式を自分で実践しますか」専門家会議に参加している公衆衛生学者に聞いた

ADAPTING TO THE NEW NORMAL

2020年6月4日(木)12時10分
西澤真理子(リスク管理・コミュニケーションコンサルタント)

いつから同僚や友人と飲み会を再開し始めますか?と聞いたところ、今は「忙しいので無理だなあ」とのことだが、親しい間柄で信頼できる友人に自宅での食事会に誘われたら、行くかどうかは「関係性と状況」によるそうだ。

関係性とは、相手との信頼関係、上司や恩師など年上の方で後で自分が陽性と分かった際に迷惑をかけないか、同年代でも後日にコロナ陽性と分かったら相手に正直に言えるかどうかということ。

状況とはコロナが地域で流行している時期かどうか、緊急性があるか、ということ。飲み会の参加者が不特定多数でないということも重要だ。

孫がおじいちゃんおばあちゃんに会いたいと言ってきたら? 和田は「それぞれの体調にもよる。毎年インフルエンザは学校での流行が11月から12月頃。その後お正月があり、帰省の時期になると感染者の年齢層が変わり、大人そして、その後は老人へと感染が広がる。

流行のピークが1月の2週目頃になるのはそうした人の動きによる。こうしたことがコロナでも起き得るかもしれない」。

だから、「大丈夫かな」と不安を覚えるような体調の悪い際に無理して帰省はしない。例えば、今は流行が比較的落ち着いている時期だ。
 
和田は東京への移動はどうしているのか? 朝晩の通勤電車は「3密」を作るのでよくないだろうと思うが......。

返って来たのは意外な答えだった。「通勤は普段どおり電車です。でも電車を降りたら必ず手洗いはしています」。逆に避けるべきは朝礼や向かい合った会議など。その理由は、コロナでの感染経路は飛沫(唾や咳での感染)が大きな割合を占めることが分かりだしたからだと言う。

米疾病対策センター(CDC)も「接触感染は主な感染ルートではないと考える」と、飛沫感染が主と示唆。ガイドラインを5月になって変えてきたという。「声を出す」「咳をする」が、「触る」ことよりもリスクが大きい。通勤電車はマスクをしていればよいし、「接触」したら洗い流せばよい。だから普通に通勤しているとのことだった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

欧州銀行連盟、EUに規制改革要求 競争力低下を警告

ワールド

アングル:米共和党、銃団体と亀裂で選挙リスク ミネ

ビジネス

ネトフリのワーナー買収案、英政治家らが厳正審査要求

ビジネス

日銀、25年度の役員給与を改定 総裁は4.8%増の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに...宇宙船で一体何が?
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中