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フランス、26日新型コロナウイルス患者ICU退室数が入室数上回る 政府は封鎖緩和に向け準備

2020年4月27日(月)10時46分

フランス保健省は26日、新型コロナウイルス感染症による死者が242人増え、計2万2856人になったと発表した。写真は仏カンヌの警察官。25日撮影(2020年 ロイター/Eric Gaillard)

フランス保健省は26日、新型コロナウイルス感染症による死者が242人増え、計2万2856人になったと発表した。増加ペースは鈍化傾向がここ2週間続いており、政府は5月11日のロックダウン(都市封鎖)緩和に向けて準備を進めている。

集中治療室(ICU)から出た患者数はICUに入った患者数を上回った。

新型コロナ感染拡大を抑止するためのロックダウンは3月17日から続いており、マクロン大統領は5月11日に学校などを対象に封鎖措置を一部解除したい考え。ただ、封鎖緩和の細部はまだ決まっていない。

ルメール経済・財務相は23日、5月11日に全ての小売店の営業再開が望ましいと表明。同時にコロナ感染が深刻な地域については引き続き制限が必要になると述べた。

フィリップ首相は28日に封鎖解除の計画を議会に示す見通し。議会はその後、同計画について採決を実施する。首相は26日にツイッターへの投稿で、解除計画では、公衆衛生、学校、企業、公共交通機関、公共の場での集会が主要な分野になると明らかにした。

[パリ ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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