最新記事

感染症

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(7日現在)

2020年3月7日(土)11時05分

■各国、新型肺炎防止を最優先に 日韓は政治争い回避を=WHO

世界保健機関(WHO)は6日、世界の全ての国が新型コロナウイルス感染拡大の封じ込めを最優先課題とすべきと再表明した。

■米、新型肺炎対策法成立 トランプ氏「FRBは追加利下げを」

トランプ米大統領は6日、総額83億ドルの新型コロナウイルス対策法案に署名し、同法が成立した。ワクチンや検査キット、治療法の研究開発に30億ドル超が充てられるなど、トランプ政権が当初要求していた25億ドルを大幅に上回る規模になった。

■米金利「4月末までにゼロ近辺」に低下も、市場で織り込み進む

6日の米金融市場では、連邦準備理事会(FRB)が4月末までに政策金利をゼロ近辺まで引き下げるとの見方が強まっている。ただ、新型コロナウイルスによる経済への影響をFRBが阻止できるのか疑問の声も多い。

■米、的を絞った景気刺激策を検討 新型肺炎対策で=カドロー氏

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は6日、新型コロナウイルスの流行が一部業種の一時的な重しになり得る中で、トランプ政権が的を絞った景気刺激策を講じる可能性があると述べた。

■FRBがドル貨幣を検疫、アジアからの資金対象 新型肺炎対策

米連邦準備理事会(FRB)の報道官は、新型コロナウイルス対策としてドル貨幣の検疫を行っていると明らかにした。アジアからの還流資金を対象に2月21日以降、ドル貨幣を7―10日間隔離した上で処理を施し、国内の金融機関に配布しているとした。

■中国の不完全なデータが米対応の妨げに、新型肺炎で=国務長官

ポンペオ米国務長官は6日、中国が公表した新型コロナウイルスに関する「不完全な」データは米国のウイルス対応の妨げになったと述べ、情報入手を巡り中国政府に対するいら立ちをあらわにした。

■新型肺炎で世界的なリセッションのリスク増大=ムーディーズ

格付け会社ムーディーズは6日、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が年内にリセッション(景気後退)に陥るリスクが増大したとの見解を示した。

■イラン、新型ウイルス感染拡大継続 死者124人・患者4747人に

イラン保健当局は6日、新型コロナウイルス感染の死者が過去24時間で17人増え、計124人になったと発表した。感染者数も前日から1000人超増加し、4747人に達した。

■韓国、日本人へのビザ免除措置を9日から停止へ

韓国政府は6日、日本人に対する査証(ビザ)免除措置を9日から停止すると発表した。発行済みのビザの効力も停止する。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、日本政府が韓国などからの入国者抑制策を打ち出したことへの対抗措置とみられる。

■バチカン、初の新型ウイルス感染者1人を確認

バチカン(ローマ教皇庁)は6日、初の新型コロナウイルス感染者1人を確認したと発表した。

■韓国中銀、回収した紙幣を2週間還流しない方針 ウイルス除去で

韓国銀行(中央銀行)は6日、市中銀行から回収した紙幣について、今後2週間は再流通させないと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けた措置。汚損した紙幣を焼却処分にする際の基準も厳格化する。

■韓国外相、入国制限で日本大使に抗議 対抗措置検討も

韓国外務省は6日、声明を発表し、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本が韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請したことについて、「不合理で過度な措置であり、極めて遺憾だ」とし、日本大使を呼んで抗議した。

■タイ、32億ドル超の景気刺激策を策定 新型ウイルス対応で

タイ政府は6日、32億ドル超相当の景気刺激策をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を緩和することが目的。

■スウェーデン中銀、必要なら迅速に行動する用意=オールソン副総裁

スウェーデン中央銀行のオールソン副総裁は6日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の推移を注意深く見守っているとして、必要があれば迅速に行動する用意がある、と述べた。

■韓国サムスン、亀尾工場を再度閉鎖 新たに1人が新型ウイルス感染

韓国のサムスン電子<005930.KS>は6日、同国南東部亀尾市のスマートフォン工場を再度閉鎖すると発表した。新たに1人の従業員が新型コロナウイルスに感染していることがわかったため。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナウイルスは人類への警鐘──感染症拡大にはパターンがある
・ついに日本は終わった──
・イタリア、新型コロナウイルス死者41人増 感染者は4000人に迫る


20200310issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ停戦案、ハマスは修正要求 米特使「受け入れられ

ワールド

米国防長官、「中国の脅威」警告 アジア同盟国に国防

ビジネス

中国5月製造業PMIは49.5、2カ月連続50割れ

ビジネス

アングル:中国のロボタクシー企業、こぞって中東に進
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 2
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が知らないアメリカの死刑、リアルな一部始終
  • 3
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 4
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 5
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 6
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 7
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 8
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 9
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言…
  • 10
    第三次大戦はもう始まっている...「死の4人組」と「…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が知らないアメリカの死刑、リアルな一部始終
  • 3
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 4
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 6
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 10
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 10
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中