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韓国、新型コロナウイルス感染3700人超 カトリック教会ミサや仏教寺院集会は中止に

2020年3月2日(月)08時15分

 3月1日、韓国疾病予防管理局(KCDC)は、新型コロナウイルスの国内の感染者が586人増え、3736人になったと発表した。写真はソウル市内で2月撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国疾病予防管理局(KCDC)は1日、新型コロナウイルスの国内の感染者が586人増え、3736人になったと発表した。政府の要請を受け、同国のカトリック教会はこの日、全国1700カ所以上でミサを取りやめ、仏教系寺院もイベントを中止した。

前日は感染者が813人増と、国内で初めて感染が確認されて以降、1日の増加数としては最多を記録していた。

1日の発表によると、死者は前日から3人増え、20人となった。

ソウルでは56万人の信者を持つ「汝矣島純福音教会」が礼拝をインターネット中継で実施した。

当局は週末を前に、新型ウイルス感染拡大を阻止するため「重要なとき」にあるとし、国民に宗教関連の集会や抗議集会などへの参加を控え、自宅に待機するよう要請していた。[nL4N2AT02G]

新たな感染者のうち、333人は韓国南東部の大邱市で確認された。大邱市では新興宗教団体「新天地イエス教会」で集団感染が起こり、感染者が急増した。近隣の慶尚北道でも26人が新たに感染した。

KCDCによると、同教会の一部の信者が1月に新型ウイルスの発生源とされる中国湖北省武漢市を訪れており、韓国国内の感染拡大との関連について調査を進めているという。

KCDCの幹部は、新天地イエス教会の信者の間でどのように感染が急拡大したのかを明らかにするのが最優先課題だと述べたうえで、3月初旬も感染例は増え続ける公算が大きいと予想し、感染源を封じ込める取り組みを強化する考えを示した。

一方、韓国外務省は声明で、康京和(カン・ギョンファ)外相がビーガン米国務副長官と1日に電話会談し、「両国の交流の不必要な縮小につながり得る過度な措置」を控えるよう要請したと明らかにした。米政府は自国民に対し、大邱など感染者が急増している地域には渡航しないよう勧告している。

本土全体のこれまでの死者は2870人に上る。

[上海/北京 1日 ロイター]


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