米大統領選候補者選び 民主党、新方式採用で何が変わるか
特別代議員とは何か
特別代議員は、選挙で選ばれた民主党公職者であり、各州の代議員の一部であるが、その州の指名争いの結果に基づいて投票する義務を負わない。民主党の連邦議会議員、州知事はすべて特別代議員である。
2016年には多くの特別代議員が早い時期にクリントン候補支持を表明し、党が同候補に有利になるよう指名プロセスを歪めているとの批判を浴びた。
2020年の指名プロセスでも特別代議員制度は廃止されなかったが、新たなルールにより、その影響力は限定されている。今回の指名プロセスでは、党大会の初回投票には特別代議員は参加しない可能性が高い。
初回投票で勝利を収めるには、民主党党大会に向けた選挙戦で、対象になる一般代議員3979人(どの候補を支持するか誓約している)のうち、過半数を確保しなければならない。
初回投票で首位になった候補が、その過半数にあたる1991人の代議員を獲得できなければ、党大会では2回目の投票が行われる。これ以降の投票では、すべての代議員が自州の予備選・党員集会の結果には拘束されなくなり、特別代議員も投票可能になる。
そして、指名を獲得するためには総勢4750人の代議員の過半数が必要になる。なお1952年以来、民主党党大会において2回目以降の投票に進んだ例はない。
ある候補者が、一般代議員のうち圧倒的多数(約2378人)を獲得する場合には、初回投票から特別代議員が投票することが認められる。
(翻訳:エァクレーレン)
[11日 ロイター]


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