台湾総統、8月にパラグアイ訪問へ 米国経由の可能性

7月14日、南米パラグアイのペニャ大統領は、来月に台湾の頼清徳総統(写真)を迎える準備をしていると明らかにした。5月8日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
Daniela Desantis
[アスンシオン 14日 ロイター] - 南米パラグアイのペニャ大統領は14日、来月に台湾の頼清徳総統を迎える準備をしていると明らかにした。頼氏が米国に立ち寄って、中国の反発を招く可能性がある。
パラグアイは、中国が自国領土と見なす台湾と正式な外交関係を維持している12カ国の一つで、南米では唯一の国だ。
台湾総統による中南米訪問では通常、台湾からの距離の関係で、公式には米国経由という扱いになっているが、米国は台湾にとって最大の支援国かつ武器供給国でもあり、実際には米国滞在が訪問全体の中で最も重要な部分となる場合が多い。
ペニャ氏は首都アスンシオンで開催されたパラグアイ・台湾投資会議で、頼総統が来月訪問する予定だと述べた。この会議には台湾の林佳竜外交部長(外相)も出席した。
また、ベリーズの政府当局者もロイターに対し、この地域訪問の際に頼氏を迎える予定だと述べたが、日程は明らかにしなかった。
台湾総統府はコメントを控え、これまでと同様、発表することがあれば「適時」行うとした。総統府は通常、こうした訪問については直前に発表している。
頼氏は昨年終盤に太平洋地域を訪問した際にハワイとグアムを経由したが、トランプ大統領の2期目就任以降はまだ米国に立ち寄っていない。
米国務省は、頼氏が来月米国を経由する可能性に関するコメント要請に応じなかった。