イラクで再結成したイスラム国が前よりずっと強い！？

ISの行動は、イラクとシリアで広大な領土を征服して、国際的な注目を浴びた2012年と似ている、とイラクのクルド民兵組織「ペシュメルガ」のシルワン・バルザニ司令官は英BBCに語った。

「2019年の状態は、2012年当時と似ている」と、バルザニは言う。「組織をまとめ、住民から税金を徴収している。この状態が続けば、2020年にはもっと再編成が進み、強力になって、より多くの攻撃を実行するだろう」と、彼は警告した。

イラク駐留米軍の司令官ウィリアム・シーリー准将は、ISが再編成を試みていたとしても、クルド軍とイラクの治安部隊による反撃は強力だと言う。「われわれはクルド軍とイラク軍の訓練を強化している。イラク治安部隊はいつでも出動準備ができている」と、BBCに語った。

トランプは10月末、米特殊部隊による軍事作戦でISの指導者アブ・バクル・アル・バグダディが死亡したことを発表した。この作戦は民主・共和両党の議員から広く称賛された。だがこの時、ISはすでに生まれ変わりつつあったのだ。