最新記事

パンデミック

パンデミックが世界を襲ったとき、文明再建の場所として最適な島国は?

Study: The Places on Earth You Could Survive a Deadly Global Pandemic

2019年10月7日(月)18時15分
ハナ・オズボーン

では、世界規模のパンデミックが起きたらどこに逃げればいいだろうか。ボイドとウィルソンは9つの「復興関連分野」について、陸上の国境線を持たず、25万人以上の人口を擁する世界20カ国を調べた。

その結果、最も避難先として優れているのはオーストラリアだった。「エネルギーと食料が過剰なほど豊富」な点が評価された。オーストラリアでは、エネルギーの生産量は住民の生存に必要な量の482%に達する。また、食料生産に至っては必要量の10倍近かった。「どちらを取ってもオーストラリアは世界一だ」とボイドらは言う。

僅差で2〜3位となったのがニュージーランドとアイスランドだ。上位3カ国はマルタや日本を含む4位以下の国々を大きく引き離している。

世界の海に囲まれた国々を獲得ポイント順に並べると以下の通りとなった。

1.オーストラリア
2.ニュージーランド
3.アイスランド
4.マルタ共和国
5.日本
6.カボベルデ
7.バハマ
8.トリニダード・トバゴ
9.バルバドス
10.マダガスカル
11.キューバ
12.モーリシャス
13.フィジー
14.モルディブ
15.スリランカ
16.コモロ
17.ソロモン諸島
18.ジャマイカ
19.フィリピン
20.バヌアツ

ボイドによれば、現代の技術をもってすれば、人類は数百万の人々を死に至らしめかねない病気を誤って野に放ってしまう可能性がある。「最悪のシナリオは、複数の遺伝子組み換え病原体がいくつも1度に外に出てしまうことだ」と彼は言う。「私たちの研究からは、一部の島国は、壊滅的な厄災を経ても技術が生き残る特質を備えていることが明らかになった」

「保険をかけるようなものだ」とウィルソンは言う。「使う必要のある事態にならないことを祈りつつも、災害対策は事前にやっておく必要がある」

(翻訳:村井裕美)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

現代自動車、中国販売倍増へ 北米で36車種投入計画

ビジネス

午前のドルは159円半ばで底堅い、上攻めの手掛かり

ワールド

米の対台湾武器売却、計画通り進展 国防部長が表明

ワールド

トランプ氏、5月14─15日に訪中 「歴史的な訪問
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 4
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 5
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 9
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中