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China's Plan For Powerful Naval Fleets Hit By Budget Squeeze. Blame Trump

2019年8月9日(金)19時38分
ロヒト・R・ナイール

中国経済にとっては、こうした艦船の建造費に加えて維持費や修繕費も大きな負担となる。それでも、中国在住の海軍専門家である李傑によれば、中国政府は2030年までに4つの空母打撃群を運用し、うち3つを常時戦闘態勢に置く計画だ。

現在、中国が保有している空母は2隻。旧ソ連のアドミラル・クズネツォフ級の艦隊を1998年にウクライナから購入して空母として完成させ、2012年に就役させた遼寧と、初の国産空母である001A型だ。

習近平国家主席にとって、軍の近代化と能力向上は今も優先課題であることに変わりはない。だがさまざまな必要経費を考えると、長期的な防衛費の見直しが必要なのは自明で、まずは海軍幹部が節約に知恵を絞ることになるだろう。

(翻訳:森美歩)

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