最新記事

イギリス

EU懐疑派か単なる日和見か 英首相候補B.ジョンソンの変転するEU観

2019年6月18日(火)11時21分

●2016年5月、EUが旧ナチス・ドイツに似ているとする理由について

「ナポレオンやヒトラーなど多数の人がこれを試みたが、悲劇に終わった。EUは、違うやり方で同じことを試みようとするものだ。だが根本的に欠けているものがあり、それが永遠の問題だ。それは、欧州という概念についての基本的な忠誠心の欠如だ」とデイリー・テレグラフに語った。

●2018年7月、メイ首相のブレグジット協定案について

「自ら経済的属国に成り下がろうとするものだ。一部の同僚議員は、失敗協定をいま結んでおいて、後でそれを破棄して再構築できると考えているようだが、まったくのナンセンスだ」と英議会に語った。

●今年3月、メイ氏の離脱協定案を消極的ながら支持する理由について

「われわれはいま、現実にある選択肢から選択をしなければならない。この協定案に賛成票を投じることは非常に辛いが、今後欠陥を修正できればと思う」とツイッターに投稿。

●2012年、ユーロについて

「ユーロは破壊的なプロジェクトだ。成長は硬化的なペースでもたつく。いずれ爆発するが、いつになるか賭けをする気はない」とトムソン・ロイター主催のニュースメーカーイベントで語った。

●英国はどのような関係を築くべきかについて

「単一市場のみでいいだろう。これはEUの偉大な成果だ。社会関連の部分や漁業政策などは、なくて一向に構わない」

●合意なしで離脱する「ハードブレグジット」を選択すべき理由について

「警告が暗く、人々を震え上がらせようする努力が組織的であればあるほど、(市民は)気に留めず、一層決意を固くしてきた。合意なき離脱、又は世界貿易機関(WTO)のルールに従うものが、人々が考える離脱に近いものだ」とデイリー・テレグラフ紙のコラムに記した。

●首相としてどのような離脱戦略を取るかについて

「私が首相になれば、合意があろうとなかろうと、10月31日に離脱が実現する」と今月発表したビデオで語った。

「最終的な合意ができる前に(EUに対する清算金の)小切手を全部書くと同意しなければならないのは、すごいことだとずっと考えていた。良い合意を得る上で、金銭は優秀な溶剤であり潤滑剤だ」と、今月英紙サンデー・タイムズに語った。

(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)

Andrew MacAskill

[ロンドン ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 トランプのイラン攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月10号(3月3日発売)は「トランプのイラン攻撃」特集。核・ミサイル開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。アメリカとイランの全面戦争は始まるのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン製無人機への防衛で米などが支援要請=ゼレンス

ワールド

イラン、米国へのメッセージ巡るアクシオス報道を否定

ワールド

ホワイトハウス「スペインが米軍との協力に同意」、ス

ビジネス

米2月ISM非製造業指数、56.1に上昇 3年半ぶ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 8
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中