最新記事

ロシア軍

ロシアのT14戦車、トイレが付いて最強?

Russia's New Super Tank Now Comes With a Toilet

2019年3月8日(金)16時41分
トム・オコナー

2015年11月、戦車T14戦車の工場を視察するロシアのプーチン大統領 Alexei Nikolskyi/ Sputnik/Kremlin/REUTERS

<トイレがあれば、戦車乗りの長期戦もラクになる>

ロシアの新型戦車「T14」がアップグレードされ、兵士の悩みの種が一つ減りそうだ。

ロシア最新鋭の重装甲車両T14に今回新たに装備されたのは「トイレ」。兵士は戦闘中も人目を気にせず用を足せるようになる。T14を設計したロシア企業「Urals Design Bureau of Transport Machine-Building」のIT部門ディレクターを務めるイリヤ・バラノフは3月7日、トイレがあれば戦車内の兵士の生活の質が格段に向上すると言う。

T14と共通の「アルマータ」型プラットフォームをもつ戦車にはすべてトイレが標準装備された。

「戦車乗りの大きな悩みは、トイレを我慢しなくてはならないこと。水や戦闘糧食は戦車内にあるが、他に必要なものは一切ない」と、バラノフはロシアの国営タス通信に語った。

戦車とトイレの意外な関係?

戦車の歴史とトイレの歴史には意外なつながりがあると言えるかもしれない。第一次大戦中に世界で最初に戦車を開発したイギリスは、その開発プロジェクトを極秘にするため、最初は戦車を「水運搬車」(water carrier)と呼んでいた。だがその頭文字がトイレを意味する「W.C.」になって格好が悪いため、英軍が呼び名を「タンク」に変更したとされる。

イギリスの主力戦車「チャレンジャー2」は、数少ないトイレ付の戦車だ。米軍の主力戦車「M1エイブラムス」をはじめとする現代的な戦車の多くはトイレがないため、兵士は用を足すのにいちいち外に出なければならない。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米CB景気先行指数、8月は予想上回る0.5%低下 

ワールド

イスラエル、レバノン南部のヒズボラ拠点を空爆

ワールド

米英首脳、両国間の投資拡大を歓迎 「特別な関係」の

ワールド

トランプ氏、パレスチナ国家承認巡り「英と見解相違」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中