最新記事

地震

北海道地震、火力発電所設備損壊で復旧に遅れ

2018年9月6日(木)13時00分

6日未明に北海道胆振地方で発生した地震の震源と地震の強さ (c) USGS

菅義偉官房長官は6日午前11時過ぎの記者会見で、同日未明に北海道胆振地方で発生した地震で北海道全域にわたり停電が発生している中、北海道電力笘東厚真火力発電所の設備の一部が損壊し、早期の復旧と稼動が難しいことが判明したと明らかにした。北海道電力に対し電力復旧のめどを立てるよう指示したという。人的被害は死者2人を確認。病院など重要施設には電源車を派遣するという。

菅官房長官によると、北海道電力では笘東厚真火力発電所の再開が難しい状況のため、砂川発電所に電力を供給し、立ち上げに努力しているところであり、政府として北海道電力に対し、朝の段階で数時間以内に電力供給再開のめどをたてるよう指示していたと述べた。

同長官は被害状況について、政府としてこれまでに死者2人を確認。また、厚真町で安否不明の情報が寄せられているほか、苫小牧市、安平町、むかわ町などで家屋倒壊や土砂崩れが確認されているとした。停電は北海道全域で295万戸発生。交通機関への影響では、新幹線、全ての在来線、全ての鉄道が運行停止、高速道路は一部通行止めとなっているほか、新千歳空港はターミナルの損壊があり、終日欠航となっているとした。

政府は今朝、官邸対策室で情報収集にあたるとともに、関係閣僚会議を開催して対策を協議した。

その中で、警察・消防、海上保安庁が2万人で、救助に当たっているほか、自衛隊は現在4000人態勢だが、今後2万5000人まで増強する予定であることを明らかにした。

さらに安倍晋三首相出席のもとで非常災害対策本部を開催。台風21号の被害とその後の状況について報告された。それによると、関西空港において国内線は冠水していない滑走路を活用して明日再開。国際線は、冠水していない滑走路をこれまで使っていない航空会社について、準備が整い次第再開することになり、それ以外の航空会社については各社が調整しているとした。

さらに同長官によると、西日本豪雨について、生活支援パッケージのフォローアップについて各閣僚から発言。復旧復興の加速のために、予備費の第2弾活用として、616億円を用意することが決まった。

なお、今回の地震の影響に関連して安倍首相の今月10日からのロシア極東訪問予定について「現時点で変更は考えていない」と述べた。

(中川泉  竹本能文)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 AI兵士の新しい戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月13号(1月6日発売)は「AI兵士の新しい戦争」特集。ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イラン巡る選択肢協議へ 13日に側近と

ワールド

インタビュー:日中関係悪化の長期化懸念、衆院選「風

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中