最新記事
米朝関係

2度目の米朝首脳会談を求める 金正恩、トランプに宛てた書簡で

2018年9月11日(火)14時36分
ロイター

 9月10日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に書簡を送り、2回目の首脳会談開催を要請した。シンガポールで6月撮影(2018年 ロイター/JONATHAN ERNST)

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に書簡を送り、2回目の首脳会談開催を要請した。ホワイトハウスのサンダース報道官が10日明らかにした。

報道官は記者団に対し、トランプ大統領が受け取った書簡は「友好的」かつ「ポジティブ」な内容だったと説明。「書簡の主要な目的は、トランプ大統領と2回目の会談を予定すること」とした上で、「米国側はオープンで、すでに調整に取り掛かっている」と述べた。

トランプ大統領はこれに先立ち、金委員長から近く書簡を受け取る見通しで、内容は「前向き」なものと予期していると明らかにしていた。

6月12日に行われた初の米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化を目指すことで合意したことを受け、両政府は協議を続けている。しかし、非核化に向けた具体的な措置が示されない中、金委員長に核開発を断念する意思があるかどうかを巡り疑念が生じている。

サンダース報道官は、金委員長からの書簡で「朝鮮半島の非核化実現に向けたコミットメントの継続」が示されたとし、北朝鮮が9日行った軍事パレードで弾道ミサイルを登場させなかったことは「誠意の表れ」との見方を示した。

2回目の米朝首脳会談をいつ行うかは不明。今月ニューヨークで開催される国連総会に合わせて行われる可能性もあるが、米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は国連総会に金委員長は出席しないとの見方を示した。

韓国では、文在寅大統領と金委員長の来週の首脳会談が非核化協議に新たな活力を与える可能性があるとの期待が高まっている。

韓国の当局者によると、文大統領は金委員長に対し、非核化や朝鮮戦争の正式な終結を含む安全保障面での米国の保証に向けた段階的な措置について何らかの案を提示するとみられている。文大統領は国連総会の際にその案についてトランプ大統領と協議する可能性があるという。

文大統領の報道官は、トランプ大統領が前週の電話会談で文氏に対し、米朝間の「交渉主導役」を果たすよう求めたことを明らかにした。

文大統領は11日の閣議で、「北朝鮮の既存核兵器の廃棄に向けて次の段階に進むためには、米朝首脳が再び大きな構想を掲げ、大胆な決断を下す必要がある」と述べた。

その上で「北朝鮮は核プログラムを放棄するべきで、米国はそれに応じた行動で環境を醸成すべきだ」との考えを示した。

*内容を追加しました。



[ワシントン 10日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米セントルイス連銀総裁「短期的な利下げ理由なし」、

ワールド

グリーンランド、米より「デンマーク選ぶ」 バンス氏

ワールド

EU、対イラン追加制裁を協議 英独仏伊は大使呼び出

ワールド

米金融大手幹部、相次いでFRBの独立性を擁護 議長
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 3
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が話題に 「なぜこれが許されると思えるのか」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「お父さんの部屋から異臭がする」...検視官が見た「…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中