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アメリカ政治オハイオ州下院補選、トランプの支持候補がリード 接戦で勝者確定せず
8月7日、米オハイオ州第12選挙区で実施された連邦下院補選では、全ての投票区で開票が終わった時点で、与党共和党候補トロイ・ボルダーソン氏が野党民主党候補ダニー・オコナー氏(写真)をリードしているが、得票差はわずか1700票前後となっている。ウェスターヴィルで撮影(2018年 ロイター/Shannon Stapleton)
米オハイオ州第12選挙区で7日に実施された連邦下院補選では、全ての投票区で開票が終わった時点で、与党共和党候補トロイ・ボルダーソン氏が野党民主党候補ダニー・オコナー氏をリードしているが、得票差はわずか1700票前後となっている。
補選は11月の中間選挙を占う前哨戦として、民主党の勢いを測る最後の機会となった。共和党の地盤である同選挙区での民主の善戦によって、共和は不安感を強める一方、民主は勢いづくとみられる。
トランプ大統領は4日夜に現地入りし、ボルダーソン氏の応援演説を行った。同氏が得票数でオコナー氏を上回ったことを受けて、トランプ氏はツイッターで、自身の応援演説により「状況が大幅に好転した」と自賛した。
ただ、オハイオ州務長官室によると、まだ開票されていない不在者投票と暫定票は11日間が経過して初めて集計が可能になるため、それまでは勝者が確定しない。集計後に得票差率が0.5%以内となれば、再集計が必要になる。
オコナー氏は7日夜の時点で敗北を認めていない。
今回の補選は、共和党議員が任期終了前に辞職したことから実施された。ボルダーソン、オコナー両氏は11月の中間選挙で再び対決する。
7日には、ミシガン、ミズーリ、カンザス、ワシントンの4州で共和、民主両党が中間選挙の候補者を選ぶ予備選も実施された。
ミシガン州知事選の民主党候補を決める予備選では、党内で台頭している進歩派がどれだけの支持を得られるかが焦点となった。州上院院内総務を務めた経験がある穏健派のグレッチャン・ウィットマー氏が勝利し、米国で初のイスラム教徒の知事になることを目指したアブドル・エルサイド氏は敗れた。
カンザス州知事選の共和党候補を決める予備選では、開票率84%の時点で、不法移民の抑制など訴える保守派のクリス・コバチ氏が現職のジェフ・コルヤー氏を僅差でリード。トランプ大統領は、カンザス州務長官を務め2016年の大統領選で移民に関する助言役だったコバチ氏への支持を表明していた。