インドネシア大統領、26年予算提出 3年以内の財政均衡目指す

インドネシアのプラボウォ大統領は15日、総額2340億ドル規模の2026年予算案を国会に提出した。財政赤字の対国内総生産(GDP)比は2.48%と見込んだ。15日代表撮影(2025年 ロイター)
Stefanno Sulaiman Gayatri Suroyo
[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ大統領は15日、総額2340億ドル規模の2026年予算案を国会に提出した。財政赤字の対国内総生産(GDP)比は2.48%と見込んだ。段階的に赤字を縮小し、3年以内に予算を均衡させる方針を示した。
歳出は3786兆5000億ルピア(2343億9000万ドル)で、25年の歳出予想と比べて7.3%増となる。歳入目標は3147兆7000億ルピアで、今年の見通しから約9.8%増を見込む。
プラボウォ氏は国会での財政演説で、財政赤字を抑制するための効率化策が必要だと述べ、27年または28年までに赤字をゼロにすると表明した。政府は25年の財政赤字を対GDP比2.78%と予測している。
予算案は経済成長率を5.4%、インフレ率を2.5%、為替相場は来年平均で1ドル=1万6500ルピアと想定した。
看板政策の無料給食プログラムには335兆ルピア(207億4000万ドル)を計上した。学生・子ども・妊婦合わせて8290万人に提供する計画だ。また、脱炭素化を進め、10年以内に国内電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指すと述べた。