米政権、年間の難民受け入れ上限4万人に 南アの白人を中心に検討

8月15日、トランプ米政権は今後1年間の難民受け入れ上限を約4万人とし、その大半を南アフリカの白人に割り当てることを検討している。写真は南アフリカの白人のグループを乗せた航空機。5月、バージニア州ダレス国際空港で撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Ted Hesson
[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ米政権は今後1年間の難民受け入れ上限を約4万人とし、その大半を南アフリカの白人に割り当てることを検討している。当局者2人が明らかにしたほか、政権の難民プログラムに関する電子メールをロイターが確認した。
当局者によると、4万人のうち約3万人はトランプ大統領が移住の優先対象としている南アフリカのオランダ系を主体とする少数派の白人アフリカーナーに割り当てられる。
4万人という上限は、バイデン前大統領が2024年度に設定した10万人からは大幅に減少するが、トランプ大統領が1期目の任期を終える前に設定した過去最少の1万5000人(21年度)よりは多い。
別の関係筋によると、4万人という数字に加えて、1万2000人という上限も議論されたという。
国連の推計によれば、世界の難民は3700万人に上る。
電子メールによると、トランプ政権はアフリカーナーに加え、アフガニスタン紛争中に米国政府を支援したアフガニスタン人の一部を受け入れる予定。ウクライナ人の受け入れも検討しているという。