香港GDP、第2四半期は前年比+3.1% 通年予測据え置き

香港政府は15日、第2・四半期の域内総生産(GDP)改定値が前年同期比3.1%増になったと発表した。米国の関税措置が一時的に緩和され、駆け込み輸出が急増した。2019年8月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[香港 15日 ロイター] - 香港政府は15日、第2・四半期の域内総生産(GDP)改定値が前年同期比3.1%増になったと発表した。米国の関税措置が一時的に緩和され、駆け込み輸出が急増した。
7月下旬に発表された速報値から修正はなかった。堅調な輸出と内需の回復を背景に10四半期連続のプラス成長となった。
越境交通の増加、インバウンド観光の回復、株式市場の活況も寄与した。
香港政府は2025年通年の経済成長予測を2─3%で据え置いた。
第1・四半期のGDPは前年同期比3.0%増だった。
政府のエコノミストは「25年後半も香港経済は成長を維持すると予想される」とした上で「8月上旬に米国が発表した関税率は依然高く、一部の品目に対する関税政策はかなり不確実だ」とし、米国の利下げペースを巡る不透明感も投資心理に影響を与えるだろうと指摘した。