トランプ関税、企業が強いられるサプライチェーン再構築
6月25日、米オートバイ製造大手ハーレー・ダビッドソンから小さな新興ハイテク企業に至るまで、開かれた安定的な貿易が行われてきた時代に確立したサプライチェーンの再構築に大わらわになっている。写真は25日、ホワイトハウスでのトランプ大統領(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
米オートバイ製造大手ハーレー・ダビッドソン
トランプ米大統領が輸入関税によって世界の貿易態勢を大きく揺さぶる中で、当初様子を見ていた企業が自らの身を守るために動き出した格好だ。
最近になってドイツ自動車大手ダイムラー
これらの動きからは、「米国第一」主義の下で国際貿易のルール書き換えを目指すトランプ氏が引き起こした世界的な「報復合戦」の火の粉を浴びている企業が何とか対処しようと苦戦している様子がうかがえる。
米オフィス家具メーカーのスティールケース
同社は過去4カ月で2回値上げしたものの、今後1─2四半期は利益率が圧迫され続けると警告している。