最新記事

ビットコイン

仮想通貨取引所Zaifがシステム障害 金融庁登録初日に脆弱性を露呈

2017年10月2日(月)17時29分

10月2日、テックビューロが運営する仮想通貨取引所「Zaif」で、9月29日から10月2日午前にかけてシステム障害が発生した。写真はパリで6月撮影(2017年 ロイター/Benoit Tessier)

テックビューロが運営する仮想通貨取引所「Zaif」で、9月29日から10月2日午前にかけてシステム障害が発生した。被害は発生していないものの、仮想通貨取引所の登録業者第1弾に名を連ねた同社は、登録初日にシステム面の弱さを露呈することになった。

Zaifのウェブサイトによると、29日午後2時ごろからデータベース接続が重くなる、処理プロセスが想定以上に滞る状態になった。データベースを増設するなど24時間体制で対応した結果、10月2日午前10時半に完全に復旧したという。

Zaifは今後、インフラ担当者の増員や、障害発生時に復旧に要する時間を最短にするためのバックアップ等、顧客が安心して利用できる環境の整備に取り組むとしている。

金融庁は9月29日、仮想通貨取引所の登録業者として、第1弾となる11社を公表した。テックビューロはその1社。同庁は登録申請した取引所を審査する際、システム面の強靱さなどを重点的に確認してきた。

金融庁の担当者は2日、個別のケースにはコメントしないと述べた。ただ、一般論として、サイバー攻撃やシステム障害は常に起こりうるものであり、発生した場合は速やかに利用者に状況報告を行なうよう求めた。金融庁は、各社が抱える問題点に応じ、きめ細かく監督していく方針だ。

日本仮想通貨事業者協会の奥山泰全会長(マネーパートナーズ代表取締役)は2日の会見で、登録の有無にかかわらず、利用者保護の観点から体制整備やシステム増強が重要だと指摘。テックビューロについて「しっかりした対応をとり続けていくと認識している」と述べた。

ある業界関係者は「銀行など既存の金融機関に比べ、仮想通貨取引所のシステムは脆弱(ぜいじゃく)なところが目立つ」と指摘。システムの安定性強化が業界の課題になっている。

[東京 2日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミネソタ州に兵士1500人派遣も、国防総省が準備命

ワールド

EUとメルコスルがFTAに署名、25年間にわたる交

ワールド

トランプ氏、各国に10億ドル拠出要求 新国際機関構

ワールド

米政権、ベネズエラ内相と接触 マドゥロ氏拘束前から
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 5
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 6
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」…
  • 7
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中