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水中ドローン

中国が最先端の無人潜水艦を開発、南シナ海で米艦艇を簡単に捕捉?

2017年7月31日(月)15時20分
トム・オコナー

南シナ海の広範囲で領有権を主張する中国に、アメリカは対抗する姿勢を見せている。中国は海翼を使えば、同海域の広範囲を監視し、リアルタイムでアメリカの潜水艦を締め出すことができる。西太平洋で最大の海域を占める南シナ海の面積は142万3000平方キロで、平均水深は1060メートル、最大水深は5016メートルだ。

中国は同海域で人工島を造成し、大規模な通信設備やミサイル発射台を完備するなど軍事拠点化しており、アメリカとその同盟国が非難している。

ジェームズ・マティス米国防長官が提出した、周辺国が領有権を争う海域で米軍による「航行の自由」作戦を拡大する計画を、ドナルド・トランプ米大統領はすでに了承している。中国共産党機関紙「人民日報」系の国際情報紙である環球時報によれば、中国共産党はアメリカの動きが「地域の軍事的な状況を悪化させる」として批判した。同紙は中国軍に対し「中国の領海や、領海における権利と利益を死守するため、断固として反撃し必要な措置を取るべきだ」と鼓舞した。

軍用ドローンを大量生産

世界経済をリードするアメリカと中国は、長年にわたり政策面で意見が分かれ、しばしば軍事力の優位性を競い合ってきた。今年初め、米技術専門誌ポピュラー・メカニクスは、洋上の対艦ドローンについて詳しく紹介した。そのドローンは海面から45センチメートルという超低空飛行が可能なため、地球の微かな湾曲を利用して敵の艦船から探知されるのを防げる。低空飛行で機体にかかる空気抵抗が大きくなっても耐えることができ、時速965キロで1時間半は連続飛行できるとされる。南シナ海の広大な海域で約1500キロ飛行できる計算だ。さらに重量が900キロ相当の爆発物も運搬できるとみられている。

ドローン技術でアメリカを上回ろうとする中国の取り組みは、上空でも顕著だ。中国はサウジアラビアなど外国政府の買い手を対象に、彩虹5号(CH-5 )と呼ばれる軍用無人ドローンの大量生産を開始した。CH-5の開発者は、ライバルである米ジェネラル・アトミックス社製の軍用無人ドローンMQ-9リーパーと比較して、自社製品の方が航続距離が長く、使いやすい言う。ただしCH-5はMQ-9より飛行高度が低いとみられ、地上から攻撃を受けやすい。

(翻訳:河原里香)

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