最新記事

中国

安倍首相、一帯一路協力表明--中国、高笑い

2017年6月7日(水)18時00分
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)

そのコメント数はあまりに多いので、公平に拾うのは大変だが、日本の警告となる代表的なものを、翻訳するのさえ不快だが列挙してみよう。肯定的なものは、たとえば1万本のコメントの内、1本くらいはあるが、必ず叩かれているので列挙しない。なお、中国語には一般に日本の「~さん」に相当する敬称はないが、安倍首相に対する場合は特に「安倍」としか書いてないので、そのまま翻訳する。

●中国のそびえ立つ勃興。ついに中国がゲームの制作者になったのだ!実に誇らしい!

●一帯一路に入りたければ入らせてやるよ。ただし、「釣魚島(尖閣諸島)が中国のものだと認めること」が大前提だけどね。

●まずは、「琉球諸島の主権問題」を討論してから入れよ!

●一帯一路はどの国に対しても開放的だ。ただし日本だけを除けば。日本が侵略行為の罪業を認めない限り、永久に中国の敵であることを忘れるな!

●どうしたんだい?アメリカ(という)パパが頼りにならなくなったのかい?

●そうだね、きっとご主人様(アメリカ)には希望が無くなったから、今度は中国に泣きついてきたんだね。

●自分ではご飯が食べられなくなったから、中国に「要飯」しに来たんだよ(「要飯」とは、ご飯を恵んでくれと懇願する「乞食」のこと)。

●今度ばかりは、お前ら「小日本」(日本に対する蔑称)の経済は、中国に頼るしかないって観念したんだろ?

●日本の右翼って、こんなに容易く心変わりをするんだっけ?

●「迷途知返」(道に迷って引き返すことから、道を踏み誤った者が、ようやくまともな道に立ち返る。つまり歴史の反省をしなかった者が、ようやく自分の過ちに気が付いて、平身低頭やってくる、という意味)、いいことじゃないか!

●もう、(日本国の)落城の味がするね。

●日本は首相が交代するんだよ、きっと。

●おいおい安倍よ、まちがえて、なにか悪い薬でも飲んでしまったのかい?

●安倍よ、お前がこんな態度表明などしたら、インドはどうするんだい?インドは泣いて死んでしまうよ(筆者注:インドが一帯一路サミットに代表を送らなかったことによって中国への抗議を表明したことを指す)。

●安倍はインドと経済協力開発とかっていうのを、始めたんじゃなかったんだっけ?

●AIIB(アジアインフラ投資銀行)に日本が投資するんだっていうんなら、投資させれば?中国がもっと強大になるだけだから、いいんじゃない?

●朝鮮イタチが鶏に新年の挨拶に来るってわけか、中国のひ孫めが!(筆者注:朝鮮イタチは鶏を食べることを以て、下心や悪巧みがあるという意味を指す。ひ孫というのは、中国に属する下等国家として、罵る言葉。)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中