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発想術

「今日は赤」と意識するだけ 「カラーバス」で見える世界が変わる

2017年3月31日(金)22時27分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 閑話休題。

 急いでないときはそうやって遊んでいればいいんですが、13時までに5案考えなきゃいけないのに、2つしか思いついてない......って日もあります。カラーバスはそんなときにも効果を発揮します。

 方法は基本的には同じです。

 朝、家を出る前にその日のキーワードを決めます。普段使いでは気の向くままでよかったのですが、さすがにそれだと不安。抱えている課題に絡んで3つぐらい決めます。ダイエットに関する書籍を売るための方法を考えなくてはいけない場合は、「本のタイトルに使われている言葉」「その本の表紙の色」、ダイエット後の自分を想像して「棒のようなやや細くて長いもの」とか。

 コツとしてはあまり真っ正面から決めないこと。カラーバスのいいところは一見関係ないものが、色を共通項にして集まってくる、でした。なので「色」とか「タイトルワードの一部分」など、ちょっとだけ外しておくと、意外に集まりがいいみたいです。このあたりの勘ドコロは個人差もあるので、要調整。

 そして出発。すると不思議にヒントになりそうなものが見えてきます。見えてくるアイテムたちは、割合下らなかったり、一見意味不明だったりしますが、全て受け入れてください。なんせアイデアに良し悪しはなく、ひとまず何でもありですから何がヒントになるか、分かりません。勝手に自分で可能性にフタをするのはやめましょう。まずは拡げて。絞るのはその後。この原則はアイテム探しの段階でも同じです。使えるかどうかは後でじっくり検討するとして、まずはたくさん拾います。

 こうして集まったアイテムたちをどうするのか、は第3章で詳しくお伝えしますが、基本的には「組み合わせる」ことに尽きます。カラーバスは組み合わせるための要素をたくさん持っておくための考具。街は情報の宝庫だ、なんてよく聞きますが、宝の掘り出し方を知らないと、損します。色に注意するだけです。早速お試しください。

※第2回:お客さんの気持ちを「考える」ではなく「演じて」みたら?


『考具』
 加藤昌治 著
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『アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編』
 加藤昌治 著
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『チームで考える「アイデア会議」 考具 応用編』
 加藤昌治 著
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