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トランプが撤回予定のオバマケア、共和党員の25%が存続希望

2017年1月18日(水)16時48分

1月17日、ロイターとイプソスによる調査が公表され、米共和党員の約25%がオバマ大統領による医療保険制度改革(オバマケア)の撤回を望んでいないことが分かった。写真はワシントンで2015年5月撮影(2017年 ロイター/Yuri Grip)

  ロイターとイプソスによる調査が17日公表され、米共和党員の約25%がオバマ大統領による医療保険制度改革(オバマケア)の撤回を望んでいないことが分かった。

 オバマケアにより、2000万人の保険加入が実現したとみられている。

 ドナルド・トランプ次期大統領と、議会の多数派を占める共和党は撤回を約束しているが、共和党員の25%が反対なのに加え、速やかな撤回を望んでいる米国人は5人に1人にとどまった。

 共和党員の間でも意見が分かれており、回答者の25%がオバマケアの無修正存続、または問題を修正したうえでの存続を望んでいる一方、32%が速やかな撤回を希望。44%が代替案の準備が整ってから撤回すべきと考えていた。

 民主党員に関しては、無修正存続を望んでいるのは約10%、一部修正を伴う存続を望んでいる回答者が70%だった。19%が撤回を望み、そのうち13%はまず代替案が可決されることを望んでいた。

 調査は全米50州を対象に、オンラインで英語により行われた。オバマケアに関する質問に対する回答者は米国の成人2232人、このうち951人が民主党員、879人が共和党員だった。

[ニューヨーク 17日 ロイター]


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