最新記事

教育

【日本初! ロンドン大学の学位が取得可能】パラレル・ディグリー・プログラムが拓く世界への道 ── 武蔵大学

PR

2016年11月15日(火)00時00分

世界標準で学ぶことの意義


musashi_e.jpg

PDPは、武蔵大学の授業と並行して学ぶため、同大ならではの「ゼミ」を4年間受けられるのもメリットの一つ


 では、実際にプログラムに参加している学生たちはどのように感じているのだろうか。
 PDP1期生で今年9月からIPに進んだ遠藤開智さんは、
「正直言って、僕は高校まで部活に打ちこむ毎日で、英語もそれほど得意と感じたことはありませんでした。でも、入学時にPDPのことを知り、とても興味をひかれ、チャレンジしてみようと思ったのです。入学直後から英語づけで、さらにセブ島の語学研修では、ルームメイトも外国人。24時間、英語の生活で語学力を磨きました。その結果、入学当初はTOEIC500点未満だった僕が、IELTSスコア6.0でクリアできました。IFPに参加して思ったことは、レベルが高いにもかかわらず、理解しやすいということです。それは、熱心な先生のおかげもありますし、このプログラムのテキストがよくできているからだとも思います。現在、IPでは経済学や国際経営学、会計学、統計学、数学を学んでいて、毎日が充実しています」と語る。

musashi_f.jpg

PDPの授業は世界最高水準のLSEが授業内容から試験・採点に至るまで責任をもち、担当教員の研修・模擬授業などを通じて質が保証されている


 もう一人、ガーナ出身のオフェイ・メヌ プリシラさんにも話を聞いた。プリシラさんは、1歳から中学3年まで日本で暮らし、高校はアメリカへ。英語と日本語の両方の力を伸ばしながら学べる大学を探して武蔵大学への入学を決めたという。

「英語と日本語で同じ分野の授業を並行して履修できるので、比較しながら理解できます。入学して良かったと思いますが、勉強は大変です。予習や課題をやっていると、すぐに夜中になってしまいます。最近は、授業の空き時間なども有効に使うように工夫して、友だち同士で教えあったり、授業がない時を見計らって先生に質問したりしています。PDPの受講生の間には強い仲間意識と良い意味での競争意識が共存していると思います。先生たちは本当に熱心に教えてくれるので、とても励みになります」と話す。

PDPを今後の大学改革に活かす

 現在、PDP受講生数は大学全体の1%にも満たない。しかし、その存在感は日増しに大きくなっている。東郷教授は、
「PDPを受講している学生は1年間でかなりの力がつきます。本学では1年次からゼミが必修で、私のゼミにはPDPの受講生とそうでない学生が半々ですが、発表などさせると如実にわかりますから、多くの学生にとって良い刺激になっています。PDPは本当に良いプログラムなので、一人でも多くの学生に受けてもらえるよう、さらに枠を増やせないか検討しているところです」と話す。

 今やグローバル化は、大学がこぞって掲げる喫緊の課題だ。

「2022年に迎える本学園の100周年に向けて、さらなるグローバル化を考えています。経済学部の取り組みはその端緒です。来年度からは、人文学部や社会学部でも、語学教育の強化やグローバルな学問の展開を考えたコースを開設していきます」と山嵜学長は語る。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ政権で職を去った元米政府職員、「

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中