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英EU離脱

イギリス・メイ vs ドイツ・メルケル、「鉄の女」2人が握るEUの命運

2016年7月14日(木)18時45分

頑固者

 EU本部のあるブリュッセルでメイ氏と行動を共にした英外交官らの評価は高い。あるEU当局者は「EUの仕組みをよく知っている。絶えず準備を怠らない」と述べる。EU幹部をして「とてもプロフェッショナルだ」と言わしめ、「EUにとって簡単に対峙できる相手ではない。主張は首尾一貫として、なかなか譲らない」とされている。

 ただ、現実的なところもある。英国はEU統一の司法・捜査システムには否定的だったが、メイ氏は治安を司る内相として、加盟国間の捜査情報共有などを決断した。EU幹部はこの際も「役人に頼らず、素晴らしい交渉手腕を発揮した」と評価する。

 こうしたタフでそれでいて現実的な交渉技術がメルケル氏との交渉で試されることになる。メルケル氏は11日、「これから英国と難しい交渉が待っている。決して容易ではない交渉が」と話している。

 (Paul Carrel、 Alastair Macdonald記者)

[ベルリン/ブリュッセル 12日 ロイター]


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