ブラジル下院で17日行われたルセフ大統領の弾劾の是非をめぐる採決は、全513議員のうち、賛成が3分の2以上に達したことから、可決された。下院での承認を受けて、弾劾審議は上院に移る。

 ルセフ大統領は、2014年の再選を有利にしようと予算を不正執行した疑惑が持たれ、議会で弾劾の手続きが進んでいる。

 今後上院で過半数が弾劾に賛成すれば、ルセフ大統領は職務停止となり、その間テメル副大統領が職務を代行する。ルセフ大統領に有罪判決が下されれば、同大統領の2018年の任期までテメル副大統領が後任を務める。

 ワグネル官房長官は、上院は弾劾手続きを否決すると確信している、と語った。

 弾劾賛成派と反対派はこの日、国内各地でデモを行った。また、多くの人々は、サッカーの試合を観戦するように、バーやレストラン、家庭のテレビ、あるいは街中に設置された大画面で、議会での採決の様子を見守った。

 下院での弾劾承認を受け、ブラジルのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、340.7ベーシスポイント(bp)に低下し、昨年8月以来の低水準に近づいた。

 また、10年物のブラジル国債と米国債の利回り格差は、15日の4.42%ポイントから4.315%ポイントに縮小した。。

[ブラジリア/サンパウロ 17日 ロイター]
120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます