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「ビルマの春」は早過ぎる?

2012年5月11日(金)16時20分
ウィリアム・ロイドジョージ(ジャーナリスト)

 同じくNLDのピュー・ミン・テイン候補は88年の反政府デモを指導したとして15年間投獄された。一昨年の総選挙は自由と公正さを欠くとして出馬をやめた。今回のほうが状況はいくらかましだが、国際社会は改革の進展を見守るべきだという。「補欠選は正しい方向への小さな一歩にすぎない。15年の総選挙が軍幹部が民主化と人権に関心があるのかどうかの真の試金石となる」

 国民の大部分は補欠選が自由かつ公正に実施されると考えている。NLDの候補全員が当選しても政府が失うものは少ないからだ。

 政府はスー・チーとNLDを利用して自らへの支持を取り付け、過去の軍事政権による残虐行為を忘れさせようとしていると、活動家は言うだろう。しかし今、国民はかつてない自由を満喫し、ビルマ人であることに誇りを持ち、生活水準が上がると考えている。補欠選をより良いビルマに向けた次のステップと考えてもいいかもしれない。

 もちろん慎重な意見もある。「自分の国が哀れになる」とビジネスマンのアウン・ミンは言う。「ビルマ人は長いこと民主化を待ち望んできた。きっと直に後悔することになる」

 ビルマに「本物の春」が訪れるかどうかは、まだ分からない。

From the-diplomat.com

[2012年4月 4日号掲載]

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