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アフガニスタン

断食月パーティーではめられた駐米大使

2010年8月31日(火)12時47分
サミ・ユサフザイ(イスラマバード支局)、ロン・モロー(イスラマバード支局長)

写真はニュースサイトにも掲載(tolafghan.comより)

 でっち上げスキャンダルの効果は抜群だった。ワシントンの在米アフガニスタン大使館で開かれた「ラマダン(断食月)パーティー」の様子を写したとされる写真。酒を飲んだり踊ったりと、アフガニスタンでは破廉恥と見なされる行為が繰り広げられている。写真は8月、アフガニスタンのニュースサイトや首都カブールの新聞に掲載された。

 保守的なイスラム教徒たちは大きな衝撃を受けた。ジャワード駐米大使の息子がノースリーブ姿の女性と踊ったり、酒を出すバーに大使と妻子がそろって立っている写真もある。アフガニスタンの議会下院副議長ら数人の有力者は激怒し、ジャワードに辞任を求めた。

 ところがジャワードは、こうした催しは一切開いておらず、写真は古い物か偽物だと主張している。確かにパーティーの写真の大使夫妻は、バーの写真とは別の服装をしている。断食月にパーティーが行われた形跡もない。誰かが彼を陥れようとしているのは明らかだ。

 それでも大使のイメージはすっかり汚れてしまった。ジャワードら国際派アフガニスタン人に批判的な勢力は格好の攻撃材料を得た。このスキャンダルは、欧米化したエリート層と伝統を重んじる人たちとの間で、どれだけ亀裂が深まっているかを象徴している。

[2010年9月 1日号掲載]

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