最新記事
政治経済

米テック界はなぜトランプに近づくのか──著者ジェイコブ・シルバーマンが語る「右傾化するシリコンバレー」

AUTHOR Q&A

2025年11月13日(木)14時59分
メレディス・ウルフ・シザー(本誌記者)

──この本を通して読者に伝えたいことは何か。

私はこの本を、主に社会的にリベラルなイメージで捉えられてきたこの業界で、何が起きているかを解説したいと思って書いた。実際にはイメージと全然違うこと、時にはずっとダークなことが起きているらしいということを伝えたかった。

この10年余り、私たちの気が付かない間にテクノロジー業界では、民主主義やアメリカを支えているはずの多くの価値観、統治形態を信じようとせず、自分たちには世の中を牛耳る資格があると考える人々が増えてきたように思う。


──これまでとの違いは、そうした動きの中心にいるのが右傾化の度合いが強い人々だという点なのか。

アメリカには、大企業の経営者による政治介入や金権政治の長い歴史がある。それは共和・民主どちらの党にも言えることだ。ただこれまでと違うのは図々しさの度合いと、企業と政府の利害が過去に見たことのないほど融合しているという点だ。

これまでも大企業が政治に口出しすることは常にあったし、それが国民に損失をもたらすことも少なくなかった。だが世界で1、2を争うような大富豪が、大統領候補の横で、あたかも自分も政権内の重要ポストの候補のような顔でステージに立っていたことはなかった。


newsweekjp20251112033639.jpg

『金ぴかの怒り』は、マスクのツイッター買収劇とその後にこのプラットフォームに起きた変化を追っている BLOOMSBURY CONTINUUM(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月7号(3月31日発売)は「日本企業に迫る サステナビリティ新基準」特集。国際基準の情報開示や多様な認証制度――本当の「持続可能性」が問われる時代へ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日・インドネシア両首脳、エネルギー安保の観点で連携

ビジネス

訂正-デンソーが中計、30年に営業利益率10%以上

ビジネス

エヌビディアのPERが7年ぶり低水準、中東情勢やA

ワールド

焦点:ウクライナ、ドローン迎撃技術輸出の好機 中東
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中