米テック界はなぜトランプに近づくのか──著者ジェイコブ・シルバーマンが語る「右傾化するシリコンバレー」
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@newsweek Journalist and author Jacob Silverman pinpoints the beginning of the end for Elon Musk and Donald Trump. "Musk is someone who doesn't like not being picked," Silverman told Newsweek in conversation over his new book "Gilded Rage: Elon Musk and the Radicalization of Silicon Valley."
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──トランプはホワイトハウスのローズガーデンで行った夕食会にテクノロジー業界の経営者たちを招いたが、招待者リストにマスクの名前はなかったと報じられている。トランプはどんなメッセージを発しようとしたのだと思うか。
マスクとトランプの不仲は部分的には恐らく、トランプが(最先端のAIインフラを構築するプロジェクトの)スターゲートを発表した頃に始まった。これはオラクルが参加する大型データセンターのプロジェクトで、マスクのライバルであるオープンAIも参加している。
マスクは自分が選ばれないと機嫌を損ねるタイプの人間だから、リストになければ個人的な嫌がらせと受け取るだろう。それに、誰を呼ぶかにビジネス的な側面があったのも確かだ。招待された人々は、政府絡みの大型投資や政府機関との将来的な取引について発表している。
トランプは、自分は必ずしもマスクを必要としていないと言いたかったのだろう。主導権を握っているのは自分であり、テクノロジー業界の他の人間はみんな、喜んではせ参じて自分に忠誠を誓い、政権のために何かしますと約束している──そう見せたいわけだ。





