メダカのオスは1日に最高27回も交尾できる!?でも精子は有限だった
A Fishy Tale
両性間の「軍拡競争」へ
メダカのオスは水中に放精し、メスが1日1回だけ放出する卵を受精させる。
最初の数回の産卵行動の後、放出される精子の量は大幅に減少した。1日の総放精数の50%以上が最初の3回の放精で消費され、最後の放精の精子数は最初の回の0.5〜6.3%にまで減った。その結果、卵の受精率も最初の10回の放精以降は低下した。
従ってメスにしてみれば、その日に何度も放精しているオスと交わると、卵を放出する1日1回のチャンスが無駄になってしまう。受精率が大幅に低下するからだ。
「精子を利用できる確率が低下していても、メスは対抗戦略として卵の数を調整したりはしなかった」と論文にはある。「この結果は精子が両性にとって有限であり、それが両性間の性的対立につながり得ることを示唆している」
性的対立は、オスとメスの繁殖に関する利益が異なるときに発生する。一方の性の繁殖の成功を最大化する戦略が、もう一方の性の適応度または繁殖の成功率を低下させる可能性があるためだ。
そこから、進化をベースにした両性間の「軍拡競争」も勃発する。
その奇妙な例の1つが、トコジラミの外傷性受精だ。オスはメスの交尾口からではなく、メスの体表に穴を開けてその体腔内に精子を直接注入する。
オスにとっては確実に受精できるメリットがあるが、メスにとっては寿命が短くなり、将来の繁殖能力が低下する可能性がある。
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