最新記事
野生動物

世界に400頭だけ...希少なウォンバット、なかでも珍しい「赤ちゃん」の姿をカメラが捉えた

Watch: Extremely Rare (and Adorable) Baby Animal Caught on Camera

2024年9月5日(木)17時01分
トム・ハワース
ウォンバット注意の標識

QuickStartProjects-shutterstock

<絶滅の危機にある希少なウォンバットの赤ちゃんの姿がオーストラリアの自然保護区で確認された>

オーストラリアン・ワイルドライフ・コンサーバンシー(AWC)の生態学者が、野生生物保護活動における重要な節目をお祝いしている。クイーンズランド州南西部で、絶滅の危機にあるキタケバナウォンバットの赤ちゃんが、深夜の散歩をしているところが動画に収められたのだ。

【動画】世界に400頭だけのキタケバナウォンバット、なかでも珍しい赤ちゃんの姿

キタケバナウォンバットは世界に400頭しか残っていないため、すべての目撃情報、なかでも幼獣の目撃情報は特に重要だ。

このウォンバットはオーストラリアで最も危機的な状況にある哺乳類の一種で、エッピング・フォレスト国立公園、ポウルナ州有林、リチャード・アンダーウッド自然保護区(RUNR)の3カ所のみに生息している。今回の動画はRUNRで撮影された。

AWCの上級フィールド生態学者アンディー・ハウは、「世界で最も危機的な状況にある動物が、フェンスに囲まれた安全な場所で元気に暮らし、繁殖していることがわかったのはとても喜ばしいことだ」と声明の中で述べた。

ハウがこの発見をしたのは、RUNRで撮影された100時間超のカメラトラップ映像を見ていたときだ。動画にはウォンバットの赤ちゃんが巣穴から出てくる姿が映っており、これはRUNRで再び〜ウォンバットが繁殖している明確な証拠だ。

動画を見る限り、ウォンバットの幼獣は健康そうだ。被毛は滑らかで目立った外傷もない。ハウはこの個体について、2023年に別のウォンバットの大きな袋(育児嚢)に入っていた幼獣の可能性が高いと考えている。

ウォンバットは、コアラやカンガルーなどオーストラリアを代表するほかの動物たちと同じ有袋類だ。幼獣は生まれてからしばらくの間、母親の育児嚢の中で安全に守られる。

「このウォンバットはかなりたくましく、餌をよく食べ、十分な栄養をとっていることがわかる」とハウは補足する。

「全体として、この短い動画はRUNRの個体群の状態について多くを語っており、ウォンバットの繁殖に適切な条件が整っていること、ウォンバットたちが快適に過ごしていることを示唆している」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナの子ども帰還へロシアと連絡継続=メラニア

ワールド

米雇用機会均等委、ナイキを白人従業員差別の疑いで調

ワールド

トランプ氏、ワーナー巡る争いに「関与しない」 介入

ビジネス

ルネサス、1─3月期営業利益率改善を予想 25年1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中