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米英当局、ロシアのハッカー集団指導者を起訴 世界中の企業から1億ドル以上を奪う

2019年12月6日(金)14時15分

写真はワルシャワで2013年2月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel/Files)

米英当局は5日、世界中の企業から1億ドル以上を奪ったとして、ロシアを拠点とするハッカー集団「エビル・コープ」の指導者2人を起訴し、関連する17個人の資産凍結を命じた。

調査当局によると、マルウエア(悪意のあるプログラム)「Dridex」を開発したとされるエビル・コープは企業のコンピューターをハッキングし、口座番号や暗証番号を取得。その後、別の機関を利用して銀行口座から資金を窃取したという。

エビル・コープの取り締まりにおいては、米国の財務省および司法省が英国の国家犯罪対策庁(NCA)と協力した。

ピッツバーグの連邦裁判所に提出された起訴状によると、対象となったのは学校や石油企業、ファースト・コモンウェルス・バンクなど。ニューヨークのシティバンクを通じて処理された取引も2件あったという。

起訴状は11月12日付だが、5日に公表された。

ファースト・コモンウェルス・バンクおよびシティバンクの広報担当は現時点でコメント要請に応じていない。

*カテゴリーを追加して再送します。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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