大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
大気汚染の主要因は?
テヘランのAQI(大気質指数)は200(全住民に有害)に達し、視界不良や交通の障害を引き起こしている。市内全域で屋外活動の制限が呼びかけられ、呼吸器系や血管・心臓系疾患の患者は屋内待機を指示された。この状況が続けば病院の患者が急増する可能性があると、当局は警告している。
他の都市も危険な状況に直面している。第2の都市マシュハドは指数160を記録。中部イスファハンの平均値は159に達した。
工場の排出物、激しい交通渋滞などの複合的要因により、都市圏人口1500万人以上のテヘランは今やバグダッド、デリー、コルカタ(カルカッタ)を上回る世界で最も汚染された都市となった。特に長期化する経済制裁で電力不足が深刻化するなか、低品質の燃料油「マズート」を燃やしていることが汚染の主要な原因とみられている。
テヘランは地理的に山間の谷に位置するので、汚染された空気が地表近くに閉じ込められる。そのため汚染物質が拡散しにくく、既に深刻なスモッグを悪化させている。





