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コメ不足を解決したい──「令和のコメ騒動」の裏側で起きていた、タイミー×精米工場の「意外な挑戦」とは?

2025年10月7日(火)10時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
精米後、1日寝かせたコメを梱包するスタッフ

精米後、1日寝かせたコメを梱包するスタッフ スポットワーク研究所提供

<精米工場の人手不足がコメの供給に影を落とす中、スキマバイトサービス「タイミー」が立ち上がった。短期利益を度外視し、食のインフラを支えるその取り組みとは――>

日本企業のたとえ小さな取り組みであっても、メディアが広く伝えていけば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。そのような発信の場をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版が立ち上げた「SDGsアワード」は今年、3年目を迎えました。

私たちは今年も、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

今年、日本国内ではコメの供給不足と価格高騰が社会問題化。「令和のコメ騒動」と呼ばれるまでに発展した。さまざまな要因が絡まり合い、明確な原因の特定が難しかったことから、コメ不足への不安は人々の生活に長く影を落としていた。

そんななか、自社事業を活用してこの問題にいち早く立ち向かった企業がある。スキマバイトサービスを展開する株式会社タイミーだ。同社は2018年から、利用者の「働きたい時間」と事業者の「働いてほしい時間」をマッチングするサービスを提供している。

利用者は通常、アルバイトを始める際に求められる履歴書や面接が不要で、自身のスキルやライフスタイルに合わせた仕事を最短1時間から見つけることができ、事業者は人手が必要なときに、必要な条件を満たす人材を確保できるのが特徴だ。

精米工場の「人手不足」に着目

コメ不足の報道で不安な日々が続くなか、タイミーが目を付けたのは、農家から集荷業者が回収したコメが集まる「精米工場」だった。

備蓄米の放出などでコメの流通量自体が増えたとしても、精米の工程で人手を確保できなければ、小売業ひいては消費者にはコメが届かない。

このボトルネックに着目したタイミーは、今年6月、「精米工場支援策」を始動。精米工場の人手不足を迅速に補うため、スポットワークのサービス利用料を同年12月末まで無料にすると発表した。事業者の導入障壁を下げ、急な労働力需要への対応をうながす狙いだ。

「『コメ不足を解決したい』という強い使命感がありました」とタイミー社長室 地方創生グループ 一次産業チーム リーダーの千葉連理氏は語る。

「従来の労働市場で今回のような『突発的で予測不能な人手需要』に対応することは難しい。タイミーの柔軟性と即効性こそが問題解決に貢献できると確信しました」

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