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国内初の紙パック飲料水「ハバリーズ」で徹底的に環境負荷軽減...貴重な水資源を未来へ、容器はトイレットペーパーに

2024年10月18日(金)14時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

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環境負荷を大幅に低減するハバリーズの紙資源循環の図

同社独自のリサイクルスキームはオフィスや学校、ホテルなどで幅広く導入されている。法人向けには、ハバリーズの取り組みによって削減されたCO2を算定・可視化し、サスティナビリティレポートを提供。同社の製品を選択すること自体が継続性のある参加型のリサイクル体験といえ、その体験を通じて環境配慮アクションへの行動変容を促していくという狙いがある。

国産天然水ブランドとして水源保全活動にも注力

同社は製品展開のみならず、水は貴重な有限資源であり、生態系の根幹的役割を担うという考えのもと、水源保全にも力を入れている。1本につき1円を各水源地域の森林組合に寄付しているほか、九州では地域企業と協力して水田を用いた水源涵養を推進。自然の水源が持続可能に保たれるよう努めている。

こうした取り組みの背景には、代表取締役社長である矢野玲美氏の特別な想いがある。矢野氏の家族はもともと九州に水源を持つペットボトルのミネラルウォーター事業を行っており、自身もその事業に関わっていた。その中で、「持続可能で環境負荷が低い方法で安心安全な水を全ての人々に届け、環境配慮への行動変容のきっかけとなるメッセージ発信をしたい」と考えるようになり、ハバリーズを創業するに至ったという。

そのため、「ハバリーズ」という社名は、第一水源である大分県宇佐市の「羽馬礼(ハバレイ)」という地名に由来しており、水源を所有する立場として水資源の大切さをフィロソフィーに込め、羽が生えた馬(ペガサス)を商品デザインのモチーフにしている。

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330mLサイズの紙パック容器5本でトイレットペーパー1ロールに

同社は今後もCO2削減に関して数年ごとに定量的なゴールを設定することを予定しており、さらなるサステナビリティの推進を目指している。紙容器のリサイクルについても、トイレットペーパーにとどまらず、新たなアップサイクル製品を開発し、循環型社会をさらに身近なものとして落とし込めるようアップデートしていくという。

「紙パックの飲料水」という一つの製品の調達・販売・消費後の再利用まで、あらゆる段階に環境負荷軽減や水源保全につながる仕組みを取り入れ、消費者の行動変容まで促す──SDGsの価値観に基づいて考え抜かれたハバリーズの取り組みは、貴重な水資源を未来につなぐための一助となると同時に、環境負荷を軽減したい製造業にとって具体的なヒントとなり得るだろう。

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